2022年
8月12日(金)

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<いわて参院選2022>広瀬、木戸口両氏が接戦 盛岡市の有権者電話アンケート 投票先未定まだ2割 最終盤の動きが勝敗左右?

2022-07-07

 第26回参院議員通常選挙は10日の投開票に向け、終盤戦に入った。盛岡タイムスは1~3日、盛岡市内の有権者200人を対象に電話アンケートを行い、取材で得た情報を加味し、岩手選挙区(改選1)の終盤の情勢を分析した。その結果、届け出順に自民党新人の広瀬めぐみ氏(56)=公明党推薦=と、野党統一候補で立憲民主党現職の木戸口英司氏(58)が、激しい接戦を展開している。互いに不安要素を抱える中、調査時点で約2割が投票先を決めておらず、最終盤の動向や戦術が勝敗を大きく左右する可能性がある。

 自民党県連として、30年ぶりの参院議席奪還という大役を担う広瀬氏は、自民および公明支持者からの支持が厚い。

 公示後の第一声では、県連会長の藤原崇衆院議員(岩手3区)や財務相の鈴木俊一衆院議員(岩手2区)が応援マイクを握った。岸田文雄首相も選挙戦初日に岩手入りを果たすなど、党として「最重要区」に位置付ける岩手での必勝に全精力を傾ける。

 第一声がわずか2分半にとどまるなど、政治経験の浅さが見え隠れする。野党サイドからは「(広瀬氏は)『政策を聞く会』にさえ出てこなかった」と批判も聞かれた。街頭演説では応援弁士が花を添えているが、さらなる票の積み上げには、有権者に政策を訴える本人の訴えの質の向上が必須となる。

 木戸口氏は、達増知事の後援会を中心とした「野党共闘体制」を構築。共闘に加わった共産、社民のほか、国民民主からは独自の支持を得て活動する。

 選挙戦では、立憲県連の横澤高徳代表や達増知事らと連動する。特に、県民へ多大な知名度を持つ達増知事のてこ入れは、昨秋の「小沢ショック」の払しょくへの切り札としての狙いがある。

 立憲県連は階猛衆院議員(岩手1区)との間で続いていた民事訴訟を取り下げ、協力体制の構築も図ったが、階氏の異議により実現はせず。ある県連の幹部は「訴訟取り下げは県連上層部だけで決めた。しかも、やり方が稚拙だった」と眉間にしわを寄せる。階氏は昨秋の衆院選で約8万7千票を集めており、影響が懸念される。

 政治団体「参政党」新人の白鳥顕志氏(51)、NHK党新人の松田隆嗣氏(48)、無所属新人の大越裕子氏(58)は独自の戦いで、浸透に苦慮している。それぞれが街頭演説やインターネット、ソーシャルネットワークサービス(SNS)を通じ、訴えを広めている。

    ◇

 電話調査は、参院選に「必ず行く」「行くつもり」と答えた200人を対象に実施した。

 政党支持率は自民が24・0%で最も高く、次いで立憲民主18・5%、公明4・5%、共産4・0%、社民2・0%の順。「支持政党なし」は36・0%だった。

 重視する政策は、物価高対策が47・0%と約半数を占めた。次いで社会保障23・0%、改憲や安全保障9・5%、新型コロナ対策9・0%。広瀬氏には社会保障、木戸口氏には物価高対策を求める人からの支持がやや厚く出た。



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