2022年
8月12日(金)

全文を読む

「エクセレント」獲得 盛岡農高の飼育乳牛 県内高校では初の快挙 乳房の質など高評価

2022-07-20

90点のエクセレント評価を得たラッキーガール号(酪農雑誌「デーリィマン」提供)

 盛岡農高(畠山一弘校長)は、日本ホルスタイン登録協会(東京都中野区)によるホルスタイン種の体型検査で、同校自家産の飼育乳牛1頭が90点の「エクセレント」を獲得した。県内の農業高校では初、東北六県でも2校目の快挙を達成した。

 体型審査では外貌や骨格のほか、▽死産流産歴がなく3産以上▽305日間の実乳量9千㌔㌘以上▽けいれん肢がないこと―などが調べられ、健康体であることが必須条件。高い泌乳能力が発揮できるか判定される。

 審査には同校の乳牛7頭が臨み、うち「モリノウDRフォースラッキーガール号」が栄誉に輝いた。

 ラッキーガール号は、共進会(牛のコンテスト)で大活躍していた牛の血脈を受け継いでいる。2010年に同校OBの藤岡俊策さん(葛巻町藤岡牧場代表)が生産したラッキーホープ号を導入したことから、ラッキーガール号の誕生につながった。

 同号は乳房の質、構造、強健性が高く評価され、代々受け継がれてきた能力を発揮。ほか6頭もいずれも80点以上をマークした。

 同校動物科学科3年で、牛の飼育管理や調教技術を学ぶ矢作心さん(17)らは、給餌や除ふん、洗浄などを通し、日々牛たちと向き合っている。

 今回の快挙について矢作さんは「先輩たちが調教してきた牛を引き継いで達成できた。先生方の改良の成果が形になった。牛は毎日の世話にちゃんと応えてくれる。後輩たちの励みにもなる」と目を細める。

 生徒の指導と同校の牛群改良に携わる右京勝男実習教諭(37)は「骨格や乳器は、生まれてみないと分からない。欠点を補い改良してきた成果。これまでの卒業生たちが関わってくれて、動物科学科のすべての歯車がかみ合い、具現化できた。学校、地域、OBの力作」と胸を張った。

 長引くコロナ禍により、現3年生はこれまで、地域の共進会への参加がかなわなかった。8日、八幡平市の共進会に初めて参加。出品した乳牛は名誉賞、金賞を受賞。「生徒たちは目標に向かって、先輩たちの伝統を受け継いでいる。牛とともに成長している」と右京教諭。

 「毎年、生徒が変わる環境下で評価を得られた。ラッキーガールは、名前負けしない幸運な牛でしょう」と顔をほころばせた。



前の画面に戻る

過去のトピックス