2022年
8月12日(金)

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ツキノワグマ対応再確認 県が初めて机上訓練 過去最悪の人身被害ペースで

2022-07-21

ツキノワグマが市街地に出没したことを想定した際の対応を確認する机上訓練

 県環境生活部自然保護課は20日、野生のツキノワグマが市街地に出没したことを想定した際の対応を確認する初の机上訓練を、盛岡市内で開いた。全国的にツキノワグマの市街地出没が相次ぎ、本県でも過去最多ペースで人身被害が起きる中、対応に当たる関係者が一堂に集い、人身被害の防止に向けた対応を再確認した。

 本県では、今年4月1日から7月19日までに、13件のツキノワグマによる人身被害が発生している。今年度はわずか3カ月で、2021年度1年間の被害件数(14件)に間もなく達する上に、通年では1993年度の統計開始以降過去最多だった20年(27件)を上回る勢い。このため、ツキノワグマ被害が本格する時期を前に、初の訓練開催となった。

 訓練には、県、盛岡市と矢巾町の職員、警察、猟友会員、麻酔銃使用者ら約30人が参加。早朝に住宅密集地付近でクマを目撃したという住民が警察に通報したことを想定し、それぞれの対応を確認した。

 自然保護課の酒井淳総括課長は「市街地周辺にツキノワグマが出没した際、それぞれの立場、役割で人身被害を防止するか確認するのが狙い。ツキノワグマの生態も知り、対策を考えるきっかけにもなれば」と語った。

 訓練は、県が今年3月に策定した第5次ツキノワグマ管理計画で新たに盛り込んだ「市街地等における出没対応」に基づいたもの。同日は机上訓練のほか、わなで誤ってクマを捕獲してしまう「錯誤捕獲」の防止策や起きた際の対応、関係法令などについても確認した。

 県は今年度中に実地訓練も開催する意向で、対応力のさらなる強化を図る。



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