2022年
8月12日(金)

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「しっかり戦えている」 グルージャを評価 Jリーグ 野々村チェアマンが来県

2022-08-06

試合が行われるいわぎんスタジアムを視察する野々村チェアマン

 サッカーJリーグの野々村芳和チェアマンが、6日のJ2第第30節のいわてグルージャ盛岡対ファジアーノ岡山戦を視察するため、来県した。現在、J2残留に向け激戦を繰り広げるグルージャに対しては「どう成績を残すかを、秋田(豊)監督が考えていると思う。しっかり戦えている」と評価。「着実に、本物になって成長した方がいい。地域の中でグルージャを中心とする輪が広がることで、実力も付く。5年先、10年先にどういうクラブになりたいか、ビジョンをもって着実に進んでほしい」と期待を寄せた。

 プロサッカー選手、北海道コンサドーレ札幌社長を経て、2022年3月にチェアマンに就任した野々村氏。就任以来、「地域に行ってみないと分からないことは多い。自分の考えとの答え合わせも必要。クラブと関係者の関係性を知っておきたい」との考えから、カテゴリーに関係なくJリーグのクラブを視察しており、グルージャは全58クラブ中50番目の視察先という。

 試合が行われるいわぎんスタジアム(盛岡市永井)については、現在J2規格に満たないスタジアムだが、「もっとたくさんの人を入れることを考えると、スケールアップは必要だが、僕は好き。サッカー専用であり、陸上競技場で見るより、絶対楽しいと思う」「サッカーは作品。作品の構成要素のサポーターの熱量は、選手との距離が近いこのスタジアムであれば上がる」と太鼓判を押した。

 リーグのライセンス制度についても「大都市に1・5万人以上収容のスタジアムは必要だが、地方にそこまで大きなスタジアムが必要か。成長していくために必要なサイズを、みんなで考えることが必要」と含みを持たせた上で、「ライセンスありきではなく、岩手がどのクラスのクラブを目指すか考えることが重要」と説いた。

 リーグとして、新型コロナウイルス感染症の影響で長らく禁止していた「声出し応援」の解禁に向けた動きが進んでいる。

 野々村氏も「各クラブとも、いまは声援がない不完全な作品を作らざるを得ない状況。声援は絶対に必要」と力説。「日本のコロナ政策の枠を大幅に飛び越えることは、現実的ではない」としながらも、「エビデンス(根拠、証拠)を積み重ねていくしかない。サポーターも一緒になって、ワンステップ」と呼び掛けた。

 「地域との連携は絶対に必要で、それがないとサッカークラブである意味がない」と、地域との連携も重視する。

 「勝利は必要な一つであるが、勝ち負けだけではない、クラブの存在価値を地域の人に見せなければいけない。それによってできた仲間がスタジアムに来て、熱量を上げ、選手のレベルを上げ、試合を面白くする」と、持論を展開した。



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