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- 寒さなんて何のその 志和八幡宮で裸参り 家内安全や無病息災祈願
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2023-01-06
寒さの中、堂々と参道を練り歩く奉納者
志和八幡宮(紫波町上平沢)の「五元旦祭 裸参り」(同神社氏子青年会主催)が5日、早朝に行われた。町内外から集まった20代~50代の奉納者20人は厳しい寒さの中、参道を練り歩き、今年1年の家内安全や無病息災を祈願した。
さらしを巻いた参加者たちは午前5時45分ごろ、会旗やお神酒、野菜などを手に町内2カ所を出発。同6時ごろに参道入口で合流して1列になり、多くの町民が見守る中、それぞれの願いを胸に社殿へ練り歩いた。
盛岡地方気象台によると、同日午前6時の紫波の気温は氷点下4・2度。風や降雪はなかったものの、参加者にとってはこたえる寒さ。2度目の参加の川村将郎さん(37)は「去年よりは寒くなかった。何よりも子どもや両親の健康を祈願した。みんなが健康であることが1番」と思いを込めた。
同町から参加の彌勒地秋男さん(58)は10回目の奉納。「家族の健康と地域の活性化を願った。自分自身も元気に仕事を続けられるよう、健康に過ごす1年にしたい」と願っていた。
江戸期に始まった同神社の裸参りは戦乱から一度途絶えたものの、1975(昭和50)年に同会が復活させ、今年で47回目。
高橋一弘会長(55)は「11月から準備を始め、ようやくきょうを迎えることができた。裸参りを終え、やっとお正月という気持ち」と安どの表情。「コロナに振り回されず、落ち着いて笑顔で過ごしたい」と話した。
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