2019年
11月20日(水)

おかげさまで創刊50周年

全文を読む

指導者育成と普及目指し 南部流相撲節語り部協会 甚句会の髙橋多美雄会長が設立 発会式用DVD制作へ撮影

2019-10-21

「南部流角力節語り部協会」を立ち上げ、今後の活動を見据える髙橋会長(中央)ら

 南部相撲甚句会で相撲甚句ボランティアを続けてきた同会の髙橋多美雄会長(73)=盛岡市西青山=がこのほど、新たに「南部流角力(すもう)節語り部協会」(髙橋多美雄会長)を発足。12日には盛岡市愛宕町の盛岡グランドホテルに本県と秋田県、東京都から歌い手が集い、春先に予定する発会式で上映するDVDの制作に向け撮影を行った。今後は指導者「語り部師」の育成を最重要目標とし、聴き手に寄り添った活動を継続する考えだ。

 相撲甚句は江戸時代に起源があるとされ、相撲同様に長い歴史を持つ。髙橋会長は1990年代初めころからボランティアで相撲甚句を始め、年1回の北上川流域市町村交流のチャリティー、高齢者施設の訪問公演などの活動をしてきた。

 2010年ころに南部相撲甚句会を立ち上げ、東日本大震災発災後は三陸沿岸地域や内陸移住者の暮らす仮設住宅の訪問、関東方面移住者のため東京都の国技館近くの江戸東京博物館ホールで激励交流会を実施。盛岡市共同募金委員会から功労表彰を受けた。

 南部相撲甚句会の活動が10年、相撲甚句ボランティアが300回を数えるのに合わせ新団体を発足。指導者の育成や相撲甚句の普及を目的に、すでに商標登録を済ませた。

 「甚句を歌う人は少なくなったが、伝統は守らなきゃいけない。今は高齢者の前で歌うと心の支えになると言われる。支えになれるなら、活動を続けようと思った」と髙橋会長。最近は依頼で、相撲や相撲甚句についての講話が求められる機会も多く、そのため新団体は「語り部協会」と名付けた。年内は、県内の集会出演や講習会の講師、仙台市のカルチャー教室講師として活動する。


DVD収録に向け美声が披露された


 DVDには11曲の相撲甚句を収録し、約60分となる予定。相撲甚句は決まった歌詞を持たず、冠婚葬祭など場面に合わせて即興の詞を作るのが特徴。歴代の本県出身力士を歌った「岩手出身名力士」、盛岡市出身の錦木関の活躍を歌った「錦木平成三十一年初場所」など、収録曲の多くは髙橋会長が作詞を担当した。詐欺被害に警鐘を鳴らす「オレオレ詐欺師」なども収録する。

 相撲甚句を歌うだけでなく、聴衆と相撲の話をすることも大切にする。髙橋会長は「相撲は明快なので、高齢者も若い頃からみんな見ている。演壇から一方的に語るのではなく、皆さんと交流し、好きだった力士など相撲の思い出を語りながらやっている。寄り添いながら、これからも活動していきたい」と決意を新たにしている。



前の画面に戻る

過去のトピックス