2023年
3月24日(金)

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大人への節目晴れ晴れと 県内各地で「二十歳のつどい」 人を支える自覚意識 盛岡市の式典の2003人参加

2023-01-09

晴れ着姿で友人との再会を喜ぶ盛岡市の参加者たち

 県内の多くの市町村で8日に2022年度の「二十歳(はたち)のつどい」が開かれ、大人への一歩を踏み出す節目を祝った。22年4月1日以降は成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、各自治体が成人式から名称変更して開催。対象者は、主に02年4月2日から03年4月1日までに生まれた若者たち。各会場では、晴れ着に身を包み大人としての自覚に背筋を伸ばす姿、同級生らと再会して旧交を温める姿が見られた。

 盛岡市の式典は、同市本宮の盛岡タカヤアリーナで開かれ、2003人が参加した。3年ぶりに家族席を設けた形の式典で、参加者の家族263人も一緒にわが子の晴れの日を見守った。

 参加者を代表し、岩手大2年の十良澤優至さん(19)=同市大館町=と県立大2年の尾形美侑さん(20)=同市黒石野=が二十歳の決意を述べた。

 十良澤さんは家族や恩師、友人との思い出を財産と振り返り、「何かを成し遂げるときに周りの支えがあることを忘れず、さらにほかの人を支える自覚を持って、二十歳として認めてもらえるよう歩んでいく」と決意。

 尾形さんは「自然豊かで人の温もりに触れられる、盛岡に育ったことを誇りに思う。その誇りを胸に、社会の一員として希望に満ちあふれた未来をつくっていけるよう、一層精進する」と誓った。

 谷藤裕明市長は、コロナ禍の影響で青春時代に多くの制約を受けた参加者たちに、同市の先人、米内光政の「どんな状況でも、いまを最高のものにするため行動しろ」という言葉を贈った。

 その上で、「世の中や身の周りに起きた問題を自己の問題として捉え、そこに異議を見いだし発展的に解決することができる、たくましい人になってほしい」と激励した。

 参加した会社員の佐々木幸大さん(19)=同市三本柳=は、「(二十歳のつどいを迎え)うれしく思う。きょうを迎えられたことは当たり前じゃない。支えてくれた家族や友人に感謝したい」と実感を込める。

 岩手保健医療大2年の佐々木胡桃さん(20)=同市東安庭=は「思っていたより、20年はあっという間。4年になると国家試験があるので、こつこつ勉強したい。自分の価値観、考えを持った人になり、患者さんの考えをくみ取ってケアできる看護師になりたい」と将来を見据えていた。



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