2023年
3月24日(金)

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monakaに本部機能移転 盛岡信用金庫 一層の地域貢献 市街地再開発組合にも参画

2023-01-31

 中ノ橋通一丁目地区市街地再開発事業における連携を確認した浅沼理事長と加賀谷理事長(左から2、3番目)

 盛岡信用金庫(浅沼晃理事長)は、盛岡市中ノ橋通1丁目に2024年4月に開業予定の「(仮称)商業施設monaka(もなか)」の4階フロア約2400平方㍍を取得し、本部機能を移転集約する。併せて、中ノ橋通一丁目地区市街地再開発組合(加賀谷輝雄理事長)に参画し、事業支援などを通じて地域経済への一層の貢献を目指す。30日に同市内で開いた共同記者会見で発表した。

 組合員としての契約は22年12月23日に締結。移転時期は24年上期中を予定する。盛岡信金の本部機能は現在、同市中ノ橋通の本店と同市下ノ橋町の六日町本部に5部署ずつ配置。両者が離れていることで部署間の意思疎通に不便もあり、移転集約により組織の連携の強化やデジタル化のスムーズな推進なども見込む。組合員、テナント事業者らと日常的に情報交換をすることで、金融や経営に関する問題への支援にもつなげたい考え。

 本店は営業部に加え、関連組織の拠点として今後も使用する。六日町本部については現在検討中。

 浅沼理事長は「本部集約に当たり、ワンフロアに全機能を集めて職員がいつでも相談、情報共有できることが理想だと思っており、その夢がかなう。当金庫の強みである『人』を生かしていける環境が整う」と喜ぶ。「商業施設で皆さんと屋根を一緒にすることで、地域密着の部分を一層進化させることができる」と展望した。

 加賀谷理事長は「信金さんが入ってくれることは、monakaにとって安定経営につながり、肴町や河南地区で商業をやるにあたっていい話。地域の歴史、文化を考えて、観光地としてのmonakaにしていきたい。情報提供、指導をいただきながら進めていきたい」と述べた。

 monakaは、同組合が進める「中ノ橋通一丁目地区市街地再開発事業」の東西二つ街区のうちの西街区。

 盛岡信金のオフィスが入る4階のほか、3階にクリニックや学習塾など5者、2階に飲食、物販、サービス店舗など15者、1階に食物販など20者、地下に駐車場が入る。40テナント中38者の仮契約が済み、うち37者は県内の事業者という。

 今後、23年2月から西街区本体工事が着工し、24年4月にmonaka開業を迎える。住居や店舗の入る東街区は同10月に着工し、27年4月に竣工予定。



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