2023年
3月24日(金)

全文を読む

紫波の歴史をかるたで知る 第1回大会開催 和やかに絵札取る

2023-02-06

かるたを楽しむ参加者ら

 紫波歴史研究会(佐藤観悦代表理事)は5日、紫波町日詰の中央公民館で「第1回紫波の歴史かるた大会」を開いた。約55人が参加。遊びながら、町の歴史や文化を学んだ。かるたの制作に携わった県立大の学生ら10人、紫波総合高の生徒ら6人も参加。大会運営スタッフとしても、競技参加者としても、かるたを楽しんでいた。

 かるたは「学生かるた」と「一般かるた」の2種類。学生、生徒らのほか、紫波歴史研究会の会員などに対し読み句を募集し、集まったのは計383句。その中から44句ずつが選ばれた。

 かるたの内容は自然や歴史、文化、芸能、人物など、紫波町に関係すること。「大正のロマン高らか平井邸」という句は、紫波町日詰にある国指定重要文化財の近代和風住宅、平井邸を表したもの。絵札には、平井邸の写真が使われている。

 大会は、植田咲希さん(県立大3年)と細川桃花さん(紫波総合高2年)の選手宣誓で開始。最近平仮名を習い始めたという最年少参加者の村上愛菜ちゃん(5)は、周りの協力もあり、多くの札をとっていた。

 学生の部最多獲得枚数は、その村上愛菜ちゃんの31枚。一般の部では、吉田祐人さん(県立大3年)が29枚とり賞を受け取った。

 佐藤代表理事(77)は「多くの人が、歴史は苦手だと言う。そんな中でも、かるたは遊びで取り組め、歴史に触れやすい。読み札と絵札の裏には説明もあるので、気になった人は深く入り込み、町を知るきっかけになれば」と期待を込めた。

 読み手を務めた氏家衣織さん(紫波総合高2年)は「かるたによって、五郎沼にハスの花が咲くことを初めて知った。競技ではあるが、大学生も小学生も大人も、和気あいあいと譲り合ったりハイタッチしたりと、地域のイベントとして楽しかった」とはにかんだ。



前の画面に戻る

過去のトピックス