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- 次世代を育み 生活・文化・歴史をつなぐ 23年度盛岡市一般会計当初予算 過去2番目の規模 子育て支援などに重点
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2023-02-10
予算は、次の五つの視点で重点配分した。▽若い世代や子育て世代に関する施策の充実(中学生までとしていた医療費給付の高校生等までの拡大、第2子以降の保育料の一律無償化など)▽産業の振興や雇用創出による若者の定住促進(盛岡南地区物流拠点整備に係る都市計画道路の詳細設計など)▽市民の安心安全な暮らしの確保(中央消防署中野出張所庁舎建設と高規格救急車導入など)▽盛岡の価値や魅力の再発見(東京都文京区との友好都市提携5周年事業、玉山歴史民俗資料館・石川啄木記念館や市立図書館改修など)▽交流機会創出による活気あふれるまちづくり(いわて盛岡ボールパークの開場、海外の姉妹都市や友好都市との国際交流など)―。
■一般会計歳入
市税は432億9810万円。22年度当初比1億8037万円減で、歳入全体の35・5%を占める。自主財源比率は42・5%で同1・2ポイント上がったが、10年度以降14年連続で5割を切る見込み。
地方交付税は161億4159万円(構成比13・3%)で、同8億870万円増。国庫支出金は220億4807万円(同18・1%)で、同19億2985万円減。県支出金は、100億5960万円(同8・3%)で、同12億2539万円減。
財政調整基金など主要3基金のうち、財調は18億961万円を取り崩し、23年度末残高見込み額は約51億3947万円。市債管理基金、公共施設等整備基金を合わせた3基金の年度末残高は約83億9567万円となっている。
市債は113億7348万円(同9・3%)で、22年度当初比24・4%減。学校給食センターや盛岡南公園野球場整備事業の終了による減額のほか、臨時財政対策債の減により減少した。
元金償還額は約119億879万円で、プライマリーバランスは4年ぶりに黒字となる見通し。23年度末の市債残高見込み額は1415億2455万円。市民一人当たり約50万1千円で、22年度末見込みから約1万円増えた。
■一般会計歳出
部局を横断して展開する戦略的プロジェクトとして、22年度に続き①「未来のもりおかを創る若者・しごと応援プロジェクト」(52事業、事業費17億5282万円)と、②「回復から成長へ!まちなか交流・にぎわいプロジェクト」(37事業、事業費15億6686万円)に取り組む。
①の新規事業は▽地域企業成長加速支援事業1100万円▽企業サポート専門員の配置319万円▽出産・子育て応援交付金等事業1億9053万円―。拡充事業は(仮称)太田児童センター整備事業3億64万円など。
②の新規事業は▽タウンマネージメント機関支援事業655万円▽地域おこし協力隊活用事業(中心市街地活性化)480万円―。拡充事業は、市街地再開発事業(中ノ橋通一丁目地区)7億6997万円など。
性質別で見ると、義務的経費は総額622億8288万円(構成比51・1%)で、22年度当初比1億3639万円減。内訳は、人件費が154億8493万円で同4965万円減、扶助費が342億3952万円で同3億1296万円増、公債費が125億5841万円で同3億9969万円減。
投資的経費の普通建設事業費は171億9248万円(同14・1%)で、同52億9697万円、23・6%減。
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一般会計と11の特別会計を合わせた当初予算総額は1800億5022万円で、22年度当初比51億3190万円、2・8%減となる。
特別会計のみでは1・1%の増で、新産業等用地整備事業費75・2%増などによる。
企業会計では、水道事業会計が収益的支出と資本的支出を合わせた支出計で7%の減、下水道事業は2・6%の増、病院事業は2・3%の減。
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