全文を読む
- 「家でも作りたい」 高松小の2年生 ズームで絵の具学ぶ ぺんてるの協力で授業
-
2023-02-15
原材料のアラビアガムに興味津々の児童
盛岡市立高松小(佐藤あい子校長、児童358人)で14日、文具メーカー「ぺんてる」(高橋智和社長、東京都中央区日本橋)の協力のもと、オンライン授業「絵の具ができるまで」が行われた。同社によるオンライン授業の実施は、東京に続き2例目。2年生68人が、ズームを通して絵の具の製造工程や原材料のアラビアガムについてなどを学んだ。
同社は、美育文化協会を組織しており、県造形教育連盟会長でもある佐藤校長と年に1回、県内の学校を借用し、小学校や幼稚園の教職員などを対象に画材や技法の実技体験講座を実施している。
同授業では、ズームを用いて、子どもたちが茨城県にある同社の絵の具工場の製造工程の動画を視聴したり、顔料と混ぜて紙などに接着させるアラビアガムの感触などを確かめたりした。最後は、講師を務めた同社の川田光莉さんや中山瑠梨さんに、製造にかかる時間や家でも絵の具を作れるかなど質問した。
同社東日本営業部仙台営業所の小室純一所長は「普段何気なく描いている絵の具がどういうふうに作られているのか、何が入っているのか子どもたちに分かってもらうことで、芸術に興味を持ってほしい」と思いを語った。
家でも絵の具を作れることから、材料などをメモしていた藤嶋青澄(あおと)さん(7)は「家でも作りたい」と意気込み、「(絵の具を)作っている動画がすごくて楽しかった」と目を輝かせた。
佐瀬百花さん(8)は配られたアラビアガムを見て、「べたべたしていたけど、きれい」と声を弾ませた。
前の画面に戻る