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- 一般会計は183億9900万円 前年度比4.1%減 八幡平市23年度当初予算案 土木費は14.7%増
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2023-02-17
八幡平市は16日、2023年度当初予算案を公表した。一般会計の総額は183億9900万円で、前年度比7億8200万円(4・1%)減。主な減額要因は、ハロウインターナショナルスクール安比ジャパンの支援費補助金や矢神飛躍台改修工事費がなくなったことや、新型コロナウイルスワクチン接種事業費が減ったことなど。23年度末の市債残高見込み額は同20億6121万円減の137億6530万円で、市民1人当たりに換算すると57万6千円の借金となる。当初予算案は21日招集の2月定例市議会に提案される。
佐々木孝弘市長は同日の記者会見で、「ウィズコロナのもと、感染拡大防止と社会活動の両立に取り組み、子育て世帯への経済支援の充実も図る。IT関連の起業人材の育成を継続し、多面的な分野に関する情報発信力を強化する。一方、地方債発行の抑制や基金からの繰り入れの減額を行い、財政状況の改善にも努めた」と、予算編成の基本的な考え方を明かした。
■歳入
一般会計の自主財源の合計は53億2614万円で、前年度比3億5544万円(6・3%)減。歳入における割合は28・9%で、同0・7ポイント低下した。自主財源のうち、市税は32億8756万円で、同1億4715万円(4・7%)増。繰入金は12億1966万円で、同2億9374万円(19・4%)減。財政調整基金・減債基金・その他特定目的基金を合わせた23年度末の残高見込み額は40億9691万円。
市債は、歳入全体の4・8%に当たる8億8700万円で、同1億3400万円(13・1%)減。元金償還見込み額は27億1725万円で、同8135万円の減。プライマリーバランスは18億3025万円の黒字で、黒字となるのは3年連続。市債依存度は4・8%で、同0・5ポイント下がっている。
■歳出
目的別でみると、民生費は48億3268万円で、同4530万円(0・9%)減。農林水産業費は15億2496万円で、2890万円(1・9%)増。土木費も19億2548万円と、同2億4645万円(14・7%)増。教育費は12億8355万円で、同5億1798万円(28・8%)減。公債費も27億4444万円と、同8149万円(2・9%)減となっている。
主な新規事業では、情報発信力強化につながる人づくりなどに取り組む起業家人材発掘プロモーション事業費2200万円、市営仲町第二住宅の改修費5445万円など。拡充する事業としては、出産・子育て応援給付金支給事業に6千万円を充当。継続事業では、(仮称)八幡平スマートインターチェンジの整備に向けた詳細設計や東北道田山パーキングへの緊急流入路・退出路の整備工事などを行う市道等整備事業に4億4750万円を計上している。
■特別会計・企業会計
国民健康保険、後期高齢者医療の2特別会計の総額は33億5580万円で、同1億5848万円(4・5%)減。企業会計での支出は、病院事業が21億4784万円、水道事業が10億6927万円、下水道事業が18億7319万円。
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