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- 永井秀昭選手、有終の美 スキー国体 ノルディック複合成年男子Bで優勝 兄陽一、弟健弘選手も入賞
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2023-02-20
ゴール後に肩を組む健弘、秀昭、陽一の各選手(左から)
特別国民体育大会冬季大会スキー競技会(スキー国体)は18、19日、八幡平市で各種目が行われた。このうち、田山クロスカントリーコースなどで行われたコンバインドの成年男子Bでは、八幡平市出身の五輪メダリスト、永井秀昭選手(岐阜日野自動車、岐阜県代表)が優勝。本県代表の陽一選手(安代スキー協会)、健弘選手(盛岡市役所)も8位以内と、兄弟そろっての入賞を果たした。18日にはジャイアントスラロームで宮本慎矢選手(三田商店)が優勝し、県勢が健闘した。
ジャンプとクロスカントリーの成績で競うコンバインド。秀昭選手は前半のジャンプで飛距離76・0㍍を記録し、3位につける。5㌔のコースを滑る後半のクロスカントリーでは、首位から1分12秒遅れの3番手でスタートした。1周目終盤の下りで前半2位だった健弘選手を追い越し、2周目にはトップに立ち独走。ゴール前では観客の声援にガッツポーズで応えながらフィニッシュした。
三男健弘選手は6位、長男陽一選手は8位となり、兄弟そろっての入賞。ゴール後には肩を組んで健闘をたたえ合った。
ラストレースで優勝した永井秀昭選手
次男秀昭選手(39)は北京冬季五輪ノルディック複合団体で銅メダルを獲得。今回の国体で現役引退を表明しており、最後の挑戦を優勝で飾った。
報道陣の取材に、「最後は噛みしめるように、慣れ親しんだ田山のコースをしっかり確認しながら滑った。レース中、いろいろな方から声援をいただき、最後の最後まで背中を押してくれた。順風満帆な競技生活ではなかったが、多くの方の支えがあって、長きにわたる競技人生を送れた。五輪もきょうのラストレースも、最高の思い出深い1ページになった。今後は後進の育成に携わっていけたら」と語った。
健弘選手(36)は18日のスペシャルジャンプ成年男子Bでも飛距離78㍍を記録し、3位入賞を果たした。「昨日は思いがけない奇跡のような表彰台に乗り、きょうも精一杯力を出せて、満足している。3人で入賞の目標を達成でき、うれしく思う。体が続く限り国体をメーンに出続け、岩手のレジェンドになれるよう頑張りたい」と話していた。
県勢では、18日のジャイアントスラローム成年男子Bに出場した宮本選手(30)が1分11秒82を記録し、県勢最初の優勝を果たした。19日のクロスカントリー成年女子Bでは、現役引退を表明している田中ゆかり選手(27)が7位に入賞した。
20日はリレーとジャイアントスラローム少年男子が行われる。競技終了後の午後4時から、同市大更の市総合運動公園体育館で表彰式が開かれ、都道府県ごとの総合成績が発表される。
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