2023年
3月24日(金)

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「新たな飛躍の年」に 谷藤盛岡市長施政方針演述 魅力あふれるまちへ 「施策の積極的展開に傾注」

2023-02-22

施政方針演述を行う谷藤市長

 盛岡市議会3月定例会は21日招集され、谷藤裕明市長が2023年の施政方針演述を行った。にぎわい創出、産業と都市の基盤強化、困難や生きづらさを抱える人のための取り組みを進め、「コロナ前のにぎわいを取り戻すとともに、さらに多くの人々をまちに引き付け、求心力のある活気にあふれ魅力あるまち盛岡を目指し、本年を『新たな飛躍の年』と位置付け、あらゆる施策の積極的な展開に全力を傾注していく」と意欲を示した。

 総合計画の戦略プロジェクトの「未来のもりおかを創る若者・しごと応援プロジェクト」では、IT産業振興戦略などでDX(デジタルトランスフォーメーション)時代の仕事づくりに取り組むほか、就職面談会や就業体験などを通して同市での暮らしや市内企業の魅力を発信、若者と地元産業をつなぐ。さらに、第2子以降の0~2歳児の保育料一律無償化など、仕事と子育ての希望をかなえる施策にも取り組む。

 「回復から成長へ!まちなか交流・にぎわいプロジェクト」では、伝統的な祭りに加え、いわて盛岡ボールパークでの催しなどでコロナ禍からの回復を図る。

 いわて盛岡シティマラソンなど大規模イベントで国内外の人々との交流の機会を創出し、「盛岡という星でBASE STATION」を市内外から人材が集う交流拠点に進化させる。商店街イベントへの支援、盛岡市動物公園ZOOMOのイベントなどでにぎわい創出も図る。

 総合計画の各施策では、「人がいきいきと暮らすまちづくり」に向け、子どもの医療費助成の高校生等までの拡大、老人福祉センターの大規模改修、心の健康相談の体制充実などに取り組む。

 「人が集い活力を生むまちづくり」に向けて、コロナ禍や物価高騰の影響を受けた中小企業の経営相談や資金繰り支援、道路や橋梁(きょうりょう)の計画的な点検と維持管理、上水道のDX化推進や米内浄水場更新計画策定、中ノ橋一丁目地区の市街地再開発事業の支援、自転車走行空間の整備、都市間交流の経済や観光などへの発展などに取り組む。

 自治体経営では組織機構の見直しを行い、新市庁舎整備室を新設。都南学校給食センターの代替施設として食物アレルギー対応食が提供できる市学校給食センターを設置。係や担当の再編も行い、効率的な事務執行体制を構築する。

 同日は、23年度一般会計予算や市個人番号の利用などに関する条例の一部改正など38議案について提案理由が説明された。谷藤市長の施政方針演述の後、多田英史教育長が教育行政推進についてあいさつした。

 持続可能な地域づくり特別委員会(加藤麻衣委員長)による中間報告もあり、同性パートナーシップ制度に関する提言が行われた。

 3月定例会の会期は3月27日までの35日間。一般質問(代表質問、一括質問、一問一答)は休会を挟み、2月28日から3月7日まで行う。



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