2023年
3月24日(金)

全文を読む

達増知事5選出馬へ表明 県議会代表質問で 県民計画主導へ民意を 秋の選挙の構図固まる

2023-02-23

県議会で知事選への立候補を表明する達増氏

 9月10日の任期満了に伴う県知事選について、達増知事(58)は22日、5選を目指して立候補すると県議会で表明した。同日の2月定例会本会議で、希望いわての菅野博典氏(立憲民主党県連幹事長)による代表質問に「いわて県民計画第2期アクションプランを自ら主導して実現するため、次期県知事選に立候補し、県民の民意を問う」と応じた。知事選には、元県議で新人の千葉絢子氏(44)が立候補を表明しており、達増氏と距離を置く自民党県連や県議会会派「いわて県民クラブ」が全面支援する方針。現職の立候補表明により、選挙戦に向けた構図が事実上固まった。

 達増氏は菅野氏の質問に「新型コロナや物価高騰を乗り越える取り組みが、本県の魅力向上、人口減少対策につながる。今後も直面する危機に全力で対応する」などとも答弁した。

 表明を受け、菅野氏は「県民の熱い思いに応える形で発表したと思う。今までも知事とともに県政運営を進めてきており、今後も知事とともに前に進みたい」と歓迎。県議選との連動については今後検討する方針。

 各種選挙で立憲県連などと「野党共闘」体制を構築してきた共産党の斉藤信氏(党県委員会副委員長)は「全国に先駆け、野党共闘をこの岩手から再構築したい。ベストの体制で選挙戦に臨みたい」と意気込む。

 同日代表質問に立った自民党の岩崎友一氏(党県連幹事長)は、達増氏の表明に「驚きはない」としつつ「議場での表明はパフォーマンス。岩手をいい方向に導くため、知事選は必ず勝つ」と決意を示した。

 県民クラブ代表の飯澤匡氏は「リーダーには岩手を自らの力で導くメッセージが必要。第2期アクションプランを実行するためというのは、今後の岩手県を導くためには(根拠が)薄い」と批判した。

 達増氏は盛岡市出身。東京大、外務省を経て1996年の衆院選岩手1区で初当選。衆院議員は4期務め、2007年の知事選で初当選した。



前の画面に戻る

過去のトピックス