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- 南昌荘での春の舞10周年 16人が華やかに披露 年月感じる子どもの舞
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2023-02-27
親しみやすい演目で来場者を魅了した「春の舞 10周年」
日本舞踊若柳流若手師範会「春の舞」(若柳華裕代表)が26日、盛岡市清水町の南昌荘で開かれた。今回で10周年を迎える舞台に、同師範会に所属する3歳から70歳代までの16人が出演し、11曲を披露。親しみやすい春らしい演目で来場者を楽しませた。
3月5日まで開催中の「南昌荘のひなまつり」に合わせて、多くの人に日本舞踊を見る機会を提供し、楽しんでもらうために毎年開いている。
「春の舞」の若柳代表は「子どもたちを見ると10年ってすごい」と振り返り、「おひなさまが縁で生まれたような人もいる。これからも頑張っていきたい」と思いを語った。
第1回で2歳だった日景輪さん(11)は、当時3歳だった八重畑舞さんと一緒に「うれしいひなまつり」を発表。日景さんは「踊っているときに、みんながちゃんと見てくれているのでうれしい」と声を弾ませた。
3歳のころから日本舞踊をしている佐藤星乃花ちゃん(5)は、花を持って舞う「藤の花」を踊り、「最初は緊張したけど、楽しかった」と満面の笑み。また、初舞台の妹の明衣花ちゃん(3)とともに「てるてる坊主」を一生懸命に踊った。
同じく初デビューの佐々木未琴さん(16)は、「浅妻船~振り鼓の踊り~」を発表。小道具の振り鼓のかれんな音を響かせながら、しなやかに踊った。「みんな注目して見てくれたし、終わった後に『いいよ』など声をかけてもらえてうれしかった」と目を細めた。
出演者はひな人形が飾られた大広間で、ほかにも勇壮な「わらべ獅子」やしっとりとした踊りの「辰巳そだち」などの演目を披露。最後は出演者全員が桜の花を持ち、「元禄花見踊」を華やかに舞い、来場者を魅了した。
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