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- 2年越しの念願かなう 高松DBC ドッジボール全国大会に出場 防御力高め頂点狙う
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2023-03-07
守備の強化のため試合形式の練習に取り組むメンバー
盛岡市立高松小や近隣の小学校の児童によるドッジボールクラブ「高松DBC」(藤村真樹代表・監督、メンバー20人)は、1月15日に同小体育館で開かれた第32回全日本小学生ドッジボール選手権県大会(県ドッジボール協会主催)で優勝し、全国大会出場を決めた。県大会優勝は2年連続だが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の状況から全国大会を辞退。「今年こそは」と練習に励んできた2年越しの念願がかない、選手のプレーや掛け声にも一層の熱が入っている。
第32回春の全国小学生ドッジボール選手権全国大会(日本ドッジボール協会主催)は、3月26日に石川県金沢市・いしかわ総合スポーツセンターで開かれ、各都道府県の代表チームが出場する。
出場選手は、高松、緑が丘、岩手大附属、仁王の4小から3~6年生12人。普段は、山岸小のメンバーを加えた1~6年生20人が、高松小体育館で練習に励んでいる。
全国大会まで1カ月余りとなった2月中旬の土曜日、前年度優勝チームのメンバーだった中学生も練習に駆け付け、一緒に汗を流した。
練習は元気なあいさつに始まり、準備運動の後、3㍍の距離でキャッチボールをして肩慣らし。この日は試合形式の練習を増やし、ディフェンスの基本となる膝をついた姿勢でボールをキャッチする練習を繰り返した。対応が遅れてボールを受け止められなくても、「ナイスファイト」など声を掛け合い、明るく前向きな姿勢を貫いた。
試合は日本ドッジボール協会の公式ルールで行われる。12人1チームで内野、外野間のパスを交えて相手の内野選手を攻撃し、5分間1セットが終了した時点で内野が多く残っているチームが勝ち。ドッジボールの全国大会は夏と春の年2回あるが、チームが仕上がってくる3月の大会は防御力が重要になってくるという。
「どのチームもディフェンス力を高めてくる。どれだけ我慢してボールを取り、攻撃につなげていくことができるか」と藤村監督(35)。
高松DBCは結成29年目。当初は高松小の児童が中心だったが、近くの学校のドッジボールチームの活動休止などにより、近隣からドッジボール好きが集まった。県大会に出場の3チームすべてが、複数校の児童によるチームだった。
全国大会には48チームが出場予定。高松DBCは過去大会でベスト16の成績を残しているが、この10年ほどは全国大会の経験がない。
内野のセンターという吉田蓮さん(緑が丘6年)は「強いチームが上がってくると思うが、練習通りに試合に臨む」、大澤春斗さん(高松6年)は「強いアタックを絡めながら守りも徹底する」と意気込む。髙野葵生さん(同6年)は「全力プレーで優勝を目指す」と力を込めた。
藤村監督は「ドッジボールは、ボールを当てられて外野に行っても内野に復活することができ、一人の一度の失敗は大きな問題にならない。全員で取り返すことができるという良さを、多くの人に知ってほしい」と話す。
全国大会出場メンバーは次の通り(敬称略、数字は学年)。
髙野葵生(高松6)、吉田蓮(緑が丘6)、大澤春斗(高松6)、佐藤光(同5)、小野維心(同5)、金田一瑠衣(同5)、細川柚樹(岩大附属5)、高野陽人(高松4)、吉田莉人(同3)、高林薫(仁王3)、半田空(高松3)、熊谷仁香(緑が丘3)
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