2023年
3月24日(金)

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希望胸に学びや後に 新しい足跡を残して 厨川中生175人に門出の日

2023-03-15

担任に引率され学びやを後にする卒業生

 盛岡市内の中学校でも巣立ちのときを迎えた。盛岡市立厨川中学校(中屋豊校長、生徒555人)も14日、卒業式を挙行した。3学年の175人が未来への希望を胸に学びやを後にした。家族らが成長した子どもたちの姿を見守り、門出の日を祝った。

 中屋校長は「先輩の意志を受け継ぎ、自分たちがやるべきことを主体性をもって学んだ。厨中生としての一体感を示した」とたたえ、「他人の痛みが分かる人であってください。誰かの幸せを願って生きようとするとき、自分も幸せに生きることができるはず。夢を語れる人であれ。希望を持ち続ける人であれ。君たちは厨川中の誇りです」と激励した。

 卒業生一同は「頼むから聞いてください」の大きな一声をきっかけに、「私たちの決意」を表明。

 「一人ひとりの心が重なりすぎて大変なときもあった」「新しい足跡を残すことに挑戦した3年生」と振り返り、「皆さんに伝えたいこと、それは感謝。私たちの未来は美しいと信じて踏み出します」と宣言した。

 生徒会長を務めた3年の藤原舞祐菜さんの指揮で、「大地讃頌」を合唱。優雅な指揮に導かれ、清らかなハーモニーが体育館を包んだ。

 式を終え、生徒らは担任に引率され、家族の拍手を受けながら、校舎から正門へと歩を進めた。

 3年の林迅矢さんは、卓球部で活躍。母の見世さん(38)は「部活や勉強であっという間の3年間。ビデオレターが流れて、うるっとした。充実した学校生活にほっとしています」と喜びを語った。迅矢さんは「受験が終わってすぐに卒業式で寂しい。中学の思い出とともに頑張っていきたい」と目を細めた。

 3年4組担任の阿部萌子教諭は「コロナ禍で制限がある中で、最善を尽くしてくれた。前向きに何ができるか探して、工夫した生徒たちだった」と話し、教え子たちと記念撮影をして名残を惜しんでいた。



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