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- 命守るために着けて 盛岡西署 努力義務化で啓発 自転車利用者 ヘルメットの着用
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2023-04-04
署員からチラシを受け取る市民
1日から道交法が改正され、すべての自転車利用者を対象に、ヘルメットの着用が努力義務化された。県警では着用の周知啓発を図るため、広報や街頭指導を展開する。3日朝は盛岡西署前の交差点で街頭指導を実施し、市民への声掛けやチラシ配布を行った。
午前7時半から同署員7人が交差点に立ち、自転車利用者へ声掛け。着用の努力義務化と、安全走行に関するトピックが記載されたチラシを配布した。改正から間もないこともあり、ヘルメットを着用していない人が多数見られた。
チラシを受け取った滝沢市の男子高校生(2年)は「努力義務化は知っていて、ヘルメットは注文中。頭が蒸れるので好きではないが、事故では大体が頭のケガだと聞いたので、通学時などに着けようと思う」と話していた。
県警によると、2022年中の自転車利用中の事故は、県内で182件発生。交通事故全体(1511件)の12%を占め、うち3人が死亡している。
また、過去10年間の死者は計54人で、6割が頭部に致命傷を受けていたという。
盛岡西署の浅野渉交通課長は「ヘルメットを着用しなかった場合の致死率は、着用時より2・6倍高いという統計が出ている。万が一の交通事故から家族やご自身の命を守るため、積極的な着用をお願いしたい。警察としては街頭指導、啓発活動を強化するとともに、学校や企業での交通安全教室、講習でも活発に呼び掛けていきたい」と話した。
同署では14日朝にも広報と街頭指導を実施予定。ほか、紫波署は5日、盛岡東署は7日朝に実施予定。
道交法ではこれまで、13歳未満の子どもを対象に、保護者がヘルメットを着用させるよう努めなければならないとされていた。1日の改正で、すべての人を対象に着用が努力義務化された。
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