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- 矢巾町長選で高橋氏が3選 前回に続き無投票決着 「緊張感持って町政にあたる」
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2023-04-19
万歳で3選を喜ぶ高橋氏(右)と礼子夫人
任期満了に伴う矢巾町長選は18日に告示され、現職の高橋昌造氏(77)が無投票で3選を果たした。高橋氏は3選決定後、同町駅東1丁目の事務所で支援者ら100人を前に、「町政発展、町民の暮らしをしっかり守る3期目。緊張感を持って町政にあたる」などと唱えた。
高橋氏は、▽産業の振興▽教育環境の充実▽医療・介護・福祉の充実▽脱炭素政策の推進▽企業誘致と起業支援による雇用拡大▽盛岡南道路延伸を見据えた新たな土地利用│などを公約に掲げていた。連合岩手の推薦は受けたものの、政党推薦は要請せず、町民党的立場を貫いた。立候補表明後は、後援会(田口忠雄会長)を軸に活動を展開した。
18日は事務所で出陣式を行った後、町ショッピングセンターアルコ前で第一声を上げた。その後、町内全域を遊説。午後5時の立候補受付終了までに他の立候補者は現れず、19年に続く無投票での当選が決まった。
高橋氏は当選が決まった後、事務所で支持者らに「感無量。当選は後援会、支援者、支持者、そして家族のおかげ」と感謝を述べた。▽市街地と周辺地域の格差是正▽企業誘致と農商工業、観光の振興▽盛岡広域3市5町での連携│などにあたると力説した。
19年の前回選挙に続いて無投票であることも重く受け止め、「町民の審判を仰がず、町長となる。これまで以上に謙虚さを持ち、町民一人ひとりの声を受け止め、寄り添い、一緒に考えながら、町政にあたる。町民と双方向のコミュニケーションをとり、熱い思いを受け止める」と決意を語った。
田口後援会長は「1期目から万里一空(ばんりいっくう)、現場主義の精神で行政運営をした結果、無投票を勝ち取った。今後の4年間も、精いっぱい務めてもらえると思う」とあいさつ。臼澤勉県議も祝辞を述べた。
■たかはし・しょうぞう
盛岡市出身。盛岡一高卒。99年から2007年まで町助役。07年4月の県議戦で初当選。2期目途中の15年に町長選に立候補し初当選。19年は無投票で再選。
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