2019年
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わが家の逃げ方考えよう 災害想定した計画立てる マイ・タイムライン講習会

2019-10-30

マイ・タイムラインを作成するワークショップで熱心に話し合う参加者

 台風や集中豪雨による災害を想定し、それぞれの家庭の事情に合わせた避難行動計画を立てる講習会が29日、盛岡市中ノ橋通1丁目のプラザおでってで開かれた。災害発生の数日前から避難完了まで、時間の経過を意識しながら避難行動を考える「マイ・タイムライン」について学び、防災への意識を高めた。

 講習会は市民グループのBOUSAIネット盛岡(石黒直美代表)が企画。日本防災士会県支部理事で盛岡地区分会長の荒屋敷武則さん(63 )が講師を務め、11人が参加した。

 マイ・タイムラインでは、避難完了までの時間経過を意識しながら、食料や水の確保、避難所への移動など命を守るための準備や行動を考えていく。家族構成や抱えている仕事、年齢や体調によっても一人ひとり異なる。

 この日は、ハザードマップの見方などを学んだ後、4グループに分かれてマイ・タイムラインの作成を体験。グループごとに、介護の必要な高齢者と同居、ペットがいる、マンション住まいなど異なる家庭事情を想定し熱心に話し合った。

 ▽ほぼ寝たきりの高齢者が同居していた場合、誰に助けを求めるのか▽避難所でペット同伴を断られたら▽停電で水道も使えなくなる高層階マンションで避難生活を送るには―などマイ・タイムラインを決める以前に考えなければならない課題も続出。

 荒屋敷さんは「それぞれの家庭によって避難にかかる時間も、準備しなければならないものも違う。自治体からの避難勧告や指示を待たず、自分で避難行動のスイッチを押して逃げる習慣を体に染みこませてほしい」と助言した。

 台風19号による被害が連日、報道される中での講習とあって、参加者も真剣そのもの。同市境田町の太田圭子さん(82)は「非常用の持ち出し袋は用意しいても、ハザードマップをじっくり見る機会もなく過ごしていた。できることから準備していきたい」と気持ちを新たにしていた。

 BOUSAIネット盛岡は、もりおか女性センターが開いた昨年の女性防災リーダー養成講座を修了した有志5人で結成。石黒代表(41)は「マイ・タイムラインを作る以前に考えなければならないテーマがたくさんあることにも気付かされた。盛岡は転勤族が多く、親戚や知り合いがいない家族が身を守る方法も考えていかなければいけない。これからも、盛岡でやることに意義ある取り組みをピックアップし、実践していきたい」と話した。



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