全文を読む
- 空もリニューアル後押し ZOOMOで開園式 里山で動物、自然と触れ合う
-
2023-04-21
晴天のもと、元気いっぱいに開園を祝った川目保育園の園児たち
2021年10月からリニューアル工事のため休園していた盛岡市動物公園ZOOMO(辻本恒徳園長)が20日にオープンを迎え、関係者ら約70人が出席して、開園式が開かれた。盛岡白百合学園高吹奏楽部が演奏で花を添え、川目保育園ぞう組の園児たちが祝いの言葉で祝福。式典後にはゲート前に列をなした100人以上が続々と入場し、さっそく園内の散策や動物の観察を楽しんでいた。
同園は1989年4月、盛岡市動物公園として開園した。
2019年度、▽動物公園の自立した運営の実現▽市の行財政負担の軽減▽新たな社会教育施設としての役割を作る―の目的を掲げて策定された市動物公園再生事業計画の下、リニューアルに着手。里山の自然環境をより一層生かし、動物との触れ合いや自然散策の楽しめる場所として生まれ変わった。事業費は約26億円。
開園を待ちかねて列をなした人々を、谷藤市長らが出迎えた
展示動物は、59種314頭羽。リニューアル前より少ないが、動物に対する飼育面積と職員数を十分に担保するなど動物福祉の向上に取り組んでいる。
式典は、雲一つない晴天のもとで実施。谷藤裕明盛岡市長が「命の尊さや自然環境の保全、生き物を愛する心を育む機会を提供するという開園当初の役割を担い、子どもからお年寄りまで多くの市民に末永く愛される施設となるよう祈念する」とあいさつした。
多くの来園者がさっそく、新しくなった園内や動物の展示を楽しんだ
川目保育園の園児たちは「動物たちに会えるのを楽しみにしていました。ゾウさんがご飯を食べるところを見たいです」などと元気に声をそろえ、「開園おめでとうございます、ZOOMO!」と祝福。谷藤市長や同園指定管理者のもりおかパークマネジメントの加藤彰代表取締役、来賓らがテープカットを行った。
辻本園長は「安心したというのが率直な気持ち。1年半の間、工事が無事終わるか、動物たちの元気な姿をお見せできるかと心配しながら頑張ってきたので、感無量」と語る。「子どもたちだけなく大人、学生といろいろな方に来てもらい、一緒になって有意義な場所を作り上げていきたい」と意気込んだ。
前の画面に戻る