2023年
6月9日(金)

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スマホ一つでできます IGR青山駅 預け入れ~受け取り 無人クリーニングサービス

2023-04-25

 IGRいわて銀河鉄道青山駅に設置された無人クリーニング「LAGOO」

 IGRいわて銀河鉄道(本社・盛岡市青山、浅沼康揮社長)は、IGR青山駅青山南口に無人でクリーニングのサービスを提供する「LAGOO(ラグー)」の専用ロッカーを新たに設置した。スマートフォン一つでクリーニングの預け入れ、清算、受け取りまでを完了するもので、東北の鉄道の駅では初の設置。19日から稼働しており、浅沼社長は「お忙しい方々に時間を有効に使ってもらうことで、サービス向上につなげたい。鉄道を多くの方に利用してもらえるきっかけづくりになれば」と期待する。

 設置されたのは、衣服を入れる8口のロッカーがある「LAGOO」2台で、同社と同事業を展開するホワイト急便イワテ(本社・盛岡市西仙北)が設置した。

 同駅は、住宅地が近くにあることで通勤通学者が多く、1日に約3千人が利用。7年前に開設した同南口の利便性を向上しようと、同社員の「駅でクリーニングの利用ができないか」というアイデアに端を発し、同サービスにたどり着いたという。

 24日、浅沼社長とホワイト急便イワテの川又康主専務取締役、同社の担当者らがサービスについて解説した。


 スマートフォン一つとロッカーでクリーニングが利用できる

 利用者は最初に「LAGOO」アプリをダウンロードし、クレジットカードを登録することでキャッシュレスでの利用が可能。手持ちの袋に衣類を入れてロッカーに入れ、QRコードを読み込んで4桁の数字で鍵をかけると、担当者が集配して提携の工場でクリーニング。早ければ翌日に、専用のQRコードが付いた専用バッグで衣類が戻ってくる。

 利用者のスマホには、クリーニングの受け付けから集配などの状況、支払い金額、受け渡し可能などの情報が通知される。南口が利用できる午前4時半から午前0時までの間であれば、自分の都合のいいタイミングで受け取ることができる。日祝日は集配休み。

 「LAGOO」は、AiCT(熊本県熊本市)が提供するスマートクリーニングサービスで、県内での稼働は14カ所目。多くは店舗に併設型だが、浅沼社長は「お客さまのニーズがあれば、他の駅での設置も考えていきたい」としている。

 川又専務取締役は「何かしらのついでに出すのがクリーニング。駅への設置は新しい展開ができると期待している」と話す。



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