2023年
6月9日(金)

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整備エリアなど決定へ 盛岡市の新庁舎整備審議会が初会合 11月下旬には市長に答申

2023-04-28

谷藤市長から諮問書を受け取る新市庁舎整備審議会の倉原会長(左)

 新たな盛岡市庁舎整備の方向性を検討する第1回新市庁舎整備審議会が27日、同市役所で開かれた。学識経験者や各団体代表者ら13人の委員のうち11人と、同市関係者らが出席。新市庁舎整備のこれまでの検討経過や今後の進め方、同審議会での審議により策定を目指す新市庁舎整備基本構想の構成などを確認。本庁舎をはじめ近隣の分庁舎、整備候補エリアの視察も行われた。

 盛岡市の新市庁舎を巡っては、2006年に「庁舎構想検討会議」設置、11年に「新市庁舎整備基金」(22年度末残高26億円)が設置されるなど、継続して検討が進められてきた。22年度はワークショップ形式の市民会議、その意見を引き継ぐ有識者らの懇話会を開催し、23年2月に同会による意見書が提出されている。

 会の冒頭で、会長と副会長を決定。会長には懇話会の座長も務めた県立大総合政策学部教授の倉原宗孝氏、副会長に岩手大地域防災研究センター教授の福留邦洋氏を選任した。盛岡市の谷藤裕明市長が倉原会長に、諮問書を手渡した。


現庁舎の駐車場などを視察した委員ら

 審議会は今後、月1回ほど開かれ、現市庁舎の課題や整備の基本方針、新市庁舎の規模、整備方法や事業費などについて審議する。内丸、盛岡駅西、盛南の3候補が挙がっている整備エリアについても決定していく。11月下旬には市長に答申、パブリックコメントを経て、24年3月には基本構想策定を目指す。

 24年度以降は、建設用地の選定と取得交渉を行い、具体的な庁舎機能などを定める基本計画を策定して整備を進めていく。

 倉原会長は「前年度までの懇話会では、一定の成果を出させてもらった。この審議会ではある程度、優先順位を付けてそぎ落とさなければいけない厳しい場面も出てくると思う。それが盛岡市庁舎として、あるいは盛岡市の街として大事なものは何かというのを明確にしていく作業になれば」と展望した。



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