2023年
6月9日(金)

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メーデー 労働者の賃上げなど訴え

2023-05-02

 5月1日は労働者の祭典「メーデー」。連合岩手(佐々木秀市会長)といわて労連(中野るみ子議長)は、盛岡市内丸の盛岡城跡公園で集会を開くとともに、市内を行進し労働者の賃上げや処遇改善等を訴え、気勢を上げた。両団体は2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響で集会の中止や人数制限などを実施した上での開催が続いており、制限のない大規模集会は4年ぶりとなる。ミサイル開発や敵基地攻撃能力の保持などに向けた動きを進める岸田政権を批判しつつ、9月の知事選、県議選に向けた結束も誓いあった。

■ 連合岩手 「働き方改革確認を」

連合岩手の第94回県中央メーデー

 連合岩手の第94回県中央メーデーには38団体約800人(主催者発表)が参加。賃上げや非正規労働者の処遇改善、被災地の復旧・復興と適切な防災・減災対策、核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現などを主要項目とするメーデー宣言を採択した。

 佐々木会長は「少子高齢化が進み、育児や介護看護の課題が多様化する中、両立支援のための柔軟な働き方が求められている。人生100年時代を迎え、私たち労働者とその家族が安心して健康的に働き暮らしていくため、いま一度働き方改革の趣旨と制度について確認し、前に進めていくことが重要」と訴えた。

 今年の各種選挙にも触れ、「世界の恒久平和、私たちが求める制度実現へ、団結を強めよう」と力を込めた。

 来賓として、達増知事や谷藤裕明盛岡市長、粟村勝行岩手労働局長らも出席。達増知事は「連合岩手と心、力をあわせ、県民の暮らしと仕事を守り、すべての県民の幸福を可能にする岩手、希望あふれる岩手を実現する」と訴えた。

■ いわて労連 「命とくらしを守れ」


いわて労連の第94回メーデー県中央集会

 いわて労連の第94回メーデー県中央集会には、主催者発表で約100団体500人が出席。▽賃金の引き上げ・底上げ▽平和と憲法を守る▽防災・減災対策の強化―などを盛り込んだメーデー宣言を採択した。

 中野議長は「3年にわたるコロナ禍と急激な物価高騰による実質賃金低下は、政府による無策によって格差と貧困の拡大をもたらし、労働者・国民の暮らしを深刻にしている。地場産業や地域経済は悪化し、労働者・県民の生活に影を落としている」と力説。

 また、「国民の暮らしよりもミサイル開発や配備、自衛隊基地の強靭化を進め、かつてない規模の軍備拡張路線に突き進んでいる」「東日本大震災による福島第一原発事故はなかったかのように、原発を推進させる束ね法案を提出し原発政策の大転換を狙っている」と現岸田政権を批判し、「命とくらし、平和と民主主義を守れと声を上げよう」と呼び掛けた。

 横澤高徳参院議員、斉藤信県議が来賓として祝辞を述べた。達増知事のメッセージも代読された。




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