2023年
6月9日(金)

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刷新か継続か 盛岡市長選告示まで3カ月 現新の一騎打ち濃厚

2023-05-06

 任期満了に伴う盛岡市長選は8月6日の告示まで3カ月を切った。これまでに出馬を表明しているのは、会社社長の内舘茂氏(56)と現職の谷藤裕明氏(73)=5期=の2人。両氏の一騎打ちとなれば、歴代最長の6期目を目指す谷藤氏に対し、刷新を訴える内舘氏が3度目の挑戦をする構図。人口減少、少子高齢化など課題がある中、各種施策の継続推進を掲げる現職に、新たな視点でのまちづくりを訴える新人が挑む。告示が近づき、前哨戦に入っている。

 内舘氏は「より優しく、より強い、盛岡へ。」をキーワードに、▽子ども、子育てに優しいまちづくり▽行政のデジタル化などによる市民と向き合う部署の充実▽民間主導の公民連携推進▽雇用の場の創出▽地元商店や地元企業の徹底支援―などを掲げる。中心市街地に軸を作るとともに、市内各地域の特色を残して結ぶ公共交通政策なども訴える。

 現在は同市内各所でつじ立ちなどを実施。後援会事務所は近く開設予定。政党、団体への公認や推薦要請は行わず、市民党的組織「チーム盛岡」の代表として戦うとしている。

 谷藤氏は、現行の市総合計画の推進を前提に、若者の地元定着や移住・定住を促進して人口減少に歯止めをかけようと、働く場を創出し雇用を確保する必要性を強調。同市向中野の道明地区新産業等用地の整備に加え、盛岡南公園周辺の開発を進める考え。詳細なマニフェストは、「1カ月くらい前までには取りまとめをやっていけたら」と見通す。

 後援会は3月、2022年12月に死去した村井軍一前会長の後任に赤坂俊幸氏が就任し、市長選への基盤を整えた。政党の公認や推薦は要請しないとしている。

 19年の市長選は3候補の選挙戦となり、谷藤氏が5万4483票を獲得して当選。内舘氏が5万242票を獲得して次点だった。

 同市選管によると、3月1日現在の選挙人名簿登録者数は24万783人(男11万2228人、女12万8555人)となっている。



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