2023年
6月9日(金)

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開幕にファン殺到 しずくいし軽トラ市 11月まで7回開催 次回からは参加型イベントも

2023-05-08

軽トラ市が開幕し、多くの来場者でにぎわう雫石町のよしゃれ通り

 しずくいし軽トラ市が7日、雫石町の中心商店街「よしゃれ通り」で開幕した。2005年に始まった「軽トラ市の元祖」は、今年が19年目。この日は54台の軽トラが軒(?)を並べ、農産物や水産物、手芸品から食べ物、昆虫までそろっている市に、県内外からファンが訪れ、思い思いに気に入った商品を購入していた。今年の軽トラ市は11月までの第1日曜日(7月のみ第2日曜日)、計7回開かれる。

 町によると、昨年は新型コロナウイルス禍の中にあったが、年間来場者数が過去最高の3万6600人を記録した。

 実行委員会の相澤潤一委員長は「商店街の活性化のために始めたイベントなので、多くの来場者があったことは主催者としてうれしかった」と感謝。

 今年は5月8日から、新型コロナの感染法上の位置付けが5類に移行する。しかし、この日は2類相当だったため、射的などのようなイベントを行わないなどの制限下で開催した。

 相澤委員長は「お客さんに恩返しのつもりで、より楽しんでいただけるようなものにしていく。今後は参加型のイベントも組み込んでいければ」との考えを示した。

 この日も午前9時からの開催だったが、町役場など近くの駐車場には、来場者の車がギッシリ。人気店の前には早くも、長い行列ができていた。


民謡に合わせて踊る少女たちを見る来場者たち

 菊の司酒造は、昨年10月から出店。同町で製造が始まったばかりの日本酒を店頭に並べている。藤原優希係長は「地元の皆さんと触れ合う機会にしたい、雫石のおいしいコメと水で酒造りをしていることを全国の方々に知ってほしいとの考えから」と参加の意図を明かした。

 また、県内の若い農業者8世帯で構成する「WAKODO(わこうど)」は3年目。「最初は苦労したが、目立ち方などを工夫したら、反応も良くなり、売り上げも増えた。若い生産者も頑張っていることを知ってほしい」と同町西根下駒木野の櫻田大河さん(28)。この日は、格安で菌床シイタケやネギ、ホウレンソウを販売していたが、「6月からはもっと品数が増えてくる」とアピールした。

 一方、両親や妹と一緒に来ていた神奈川県相模原市の学生、上路華子さん(18)は「楽しみにしていた。クレープが食べたかった」と順番待ち。盛岡市本町通の主婦、菊池美代さん(60)は「年に何回か来る。地元の物が出ているので、見るだけでも楽しい」と目を細めていた。



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