2023年
6月9日(金)

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コロナ5類移行 教育保育施設は慎重姿勢 基本的な対策継続 人数制限なしの運動会も

2023-05-09

手洗いをする元村保育園の園児

 新型コロナウイルスの感染法上の位置付けが8日、季節性インフルエンザなどと同等の5類に移行した。これまでマスクの着用、手洗いの励行、社会的距離の実施など、企業や飲食店、各種施設でコロナ対策が取られてきたが、今後どうしていくべきか。教育保育施設では、慎重な姿勢が目立っている。

 大型連休が明け、子どもたちの元気な声が響く滝沢市外山の元村保育園(佐々木則子園長、園児134人)でも、基本的な感染症対策を継続。園児のマスク着用は家庭の判断に任せているが、3歳以上児ではマスクを着けている園児が多く、習慣として身に付いている手指消毒や手洗いをする姿が見られた。

 同園では、新型コロナウイルス感染症の「5類」引き下げを前に、保護者への一斉メールで8日以降の対応について連絡。園児のマスク着用は家庭の判断に任せているが、職員は引き続きマスクを着用して保育にあたる。飛沫予防のため保育室や職員室に設置しているパネルもそのまま使用している。

 5類移行後は、これまで行動制限があった濃厚接触者としての特定がなくなり、個人で判断することになる。佐々木園長(59)は「保護者の皆さんの感染予防への意識の高さを感じている。感染が拡大してから協力をお願いすることも多く、5類への移行にほっとする部分もあるが、基本的な感染症対策にはしっかりと取り組んでいく」と表情を引き締める。

 同園では感染症対策として、登降園児の保護者の対応を廊下で行い、現時点では保育室への入室を制限している。

 今後は、新規感染者の状況や滝沢市保育協会が運営する他園の園長との話し合い、職員間での情報共有などを経て、保育室への入室が可能になる時期や地域交流行事の実施を考えていくという。

 佐々木園長は「感染症対策により、職員が保護者と接する時間はどうしても減っている。少しずつでも新型コロナ前に戻していきたいと願っているが、そのためにも基本的な感染症対策と健康観察にしっかりと取り組んでいく」と話している。



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