2019年
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42年で会報500号 街角句会から川柳原生林社 1月には合同句集発刊

2019-11-14

 〝四ツ家のお地蔵さん〟に見守られ501回目を迎えた川柳原生林社の句会

 盛岡市の川柳原生林社(澤田文朋主幹、会員約50人)が毎月発行している句会報「川柳原生林」(中島久光編集長)が11月で500号に達した。〝四ツ家の地蔵さん〟で親しまれる同市本町通2丁目の四ツ家(大智田中)地蔵尊社務所・四ツ家町公民館で、町内の川柳人が句会を立ち上げて42年。来年1月には合同句集「お地蔵さんの掌の中で(第9集)」を発行予定。会員の高齢化が進む中でも「正しい川柳を発展させ、作品発表の場を残したい」と切磋琢磨(せっさたくま)している。

 月1回の定例会の6日、同公民館で開かれた501回句会には、澤田主幹(76)=紫波町桜町=ら会員8人が参加。宿題「旅」「長寿」に寄せられた句を選者が披講し、席題「初霜」では各会員が投句した作品を互選した。

 この日、選者の1人を務めた元教員の中里陽子さん(83)=盛岡市下米内=は、川柳を始めて25年ほど。「日本語の美しさと奥深さを知ることができた。赤色にも朱や緋(ひ)があることなど表現の豊かさを味わっている」と、表情を和ませた。

 川柳原生林社は、盛岡市の藤沢岳豊さんが主宰していた「川柳はつかり吟社」の同人だった故藤村秋裸さんと佐藤三春さん、澤田さんが当時同じ町内に住んでいたことから「本町句会」としてスタート。当初は「はつかり吟社や川柳の種をまく(愛好者を増やす)〝街角川柳会〟のイメージだった」。句会報47号ころから川柳原生林社として発行するようになり、会員も盛岡市内や近郊に広がった。


「川柳原生林」500号記念号


 「川柳原生林」500号記念号(A5判、18㌻)には、合同句会を通して交流している遠野川柳会(山田美鈴会長)ら県内各団体の代表者がお祝いの言葉を寄せている他、会員21人の自選作品を収録。初代主幹の故藤村さんの川柳に対する姿勢や指導を振り返った投稿もある。 

 故藤村さんら地元の川柳人の活動に刺激を受け、27歳で川柳を始めた澤田さんは「文芸の一つである川柳の定型を守り、正しく伝えていきたい。口語体を使いながらも書き言葉と話し言葉を区別するなど、日本語の良さを使えたい」と、前主幹からの思いを引き継ぐ。

 近年は会員の高齢化や会員数の減少などにより、会報発行などの運営面に課題はあるが、「発表の場は必要。川柳は五・七・五と短いが、その中に物語があり、一編の随筆と思っている。若い人たち、現職世代にも関心を持ってもらいたい」と話している。

 合同句集(第9集)には県内59人の句が寄せられており、2020年1月13日の「川柳原生林」500号突破記念・川柳原生林社・遠野川柳会合同新年句会(四ツ家町公民館)で配布される予定。



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