2019年
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高齢者の家電に安心を 紫波町の三枝泰證さん ドイツの知見でプロジェクト

2019-11-21

プロジェクトを立ち上げた三枝さん

 紫波町の三枝泰證さん(84)はドイツで培った家電の知見を生かした「高齢者による高齢者の支援民間プロジェクト」を提唱する。長崎県出身。今年5月に帰国してから本県に在住し、セカンドライフに社会奉仕の道を選んだ。盛岡市を中心に自治体や防災団体の協力を得て、家電の安全を通じて高齢者家庭の生活を守るよう、活動先を探している。

 三枝さんは1966年から当時の西ドイツで電気を学び、アーヘン工科大で工学士号を取得した。日独交流を支援するため、三枝国際技術コンサルタント事務所をケルン市郊外に置き、EU統一市場における日系企業の事業展開を支援した。

 自身も高齢者になり帰国を決意し、過ごしやすい気候の岩手を選び、ドイツで得た電気技術を生かして社会奉仕に乗り出す。高齢者の身の回りの中古家電製品を安全に利用できる条件を整え、家電製品の不備による感電や火災事故を防止するため、自分の専門を生かしたい。そんな思いで高齢者を支援する民間プロジェクトを企画した。

 中古家電製品の安全性のチェックを高齢者家庭に無償サービスする。そのためにはどの家庭に事故の原因となり得る家電製品があるのか確かめる必要があり、高齢者家庭とのコンタクトのある自治体の民生委員らの協力を求めている。

 三枝さんは「活動範囲は盛岡周辺から。民生委員が高齢家庭を回るとき同行し、話の中で中古家電が危なくて使えないなどの要望があったら、自分が測定器を持って回りたい。そこで民生委員の協力を得たい」と話す。民生委員が高齢者家庭の訪問に際し、会話の中で話題に取り上げてもらい、そこで先方の要望があれば家庭訪問に同行して作業する段取りを想定している。

 サービスは家電製品の安全性に関する基本的なチェックにとどめ、長期使用製品安全点検制度に準じて製品のメーカーがユーザーの依頼を受けて行う有料チェックとは区分する。

 実施にあたり交通費、機材費、リサイクル処理などの経費が発生するため、地域の自治体や防災協会が賛同する場合は、資金的支援をもらいたいとしている。盛岡市内と周辺に限定して活動を展開し、プロジェクトへの参加を求める。

 問い合わせは三枝基準認証問題相談所(電話613―4746)。



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