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夜を楽しめる宿泊施設も ランドスケープ計画案 MPMが発表 盛岡市動物公園 遊歩道整備回遊性向上 カフェなど動物以外も魅力

2019-11-22

盛岡市動物公園のランドスケープ基本計画案イメージを前に説明するMPM関係者

 盛岡市新庄下八木田の盛岡市動物公園の再生を担う、もりおかパークマネジメント(MPM、新沼正博代表取締役)と市は21日、盛岡市動物公園再生事業に係るランドスケープ基本計画案を発表した。起伏に富んだ風景を生かし、新たに遊歩道などを整備して里山、動物園、公園の魅力を享受できる施設づくりを目指す。MPMの自主事業として、園内にカフェや宿泊施設も整備予定。2020年の冬季休園から工事に着手し、22年度当初からのリニューアルオープンを見込む。

 景観や園路、公園全体のプランニングを行うランドスケープ基本計画・設計は、オンサイト計画設計事務所(東京都港区)が実施。同社は陸前高田市の「箱根山テラス」、全国的には東京都千代田区の「星のや東京」などのデザインを手掛けている。

 ランドスケープ基本計画案では▽現在は建物やサイン看板などのコンセプトに一体感がないが、新たに全体を統合するデザインコンセプトを作っていく▽大規模な土木工事や建築工事を施すことなく、極力現在の起伏を生かし、最小限のコストで最大の効果を目指す▽市民や民間事業者を含め、動物公園がすてきに変わったと感じ、新しい投資を呼び込めるようなデザインにする―の三つをポイントとして挙げた。

 これまでの同園は、来園者がエントランスから一方通行で道路を進み、唐突に展示が終わる構造だった。同日、発表されたランドスケープ基本計画案では、既存道路はスタッフの維持管理上の道路とし、来園者の導線は新たに遊歩道などを設けて時計回りに回遊する形をとる。

 来園者は、物語が始まるわくわく感を醸し出すエントランスを通り、カモシカなど日常に近辺に生息する動物を展示する里山ゾーンを経由して、目玉となるニホンイヌワシのゲージ、サバンナゾーン、草原ゾーン、牧場ゾーンなどを巡る。次々とエリアが連続することで来園者を飽きさせない空間を演出する。

 遊歩道は、より展示動物が見やすい位置を考え、特にもサバンナゾーンでは両サイドに動物が見られる仕様を構想する。

 修景としては、起伏に富んだ空間を生かし、複数のゾーンを組み合わせることでたくさんの動物が見渡せる奥行きのある魅力的な風景を作り出す。里山ゾーンとの結節点には、こうした眺望を生かして、ファミリー層などをターゲットにした4、5部屋の宿泊施設、カフェもMPMが整備予定で、園のリニューアルオープンと同時期の営業開始を見込む。

 新沼代表取締役は「従来は社会教育施設として子どもの場ということもあったが、高齢者も楽しいと思える、世代を超えた人たちに愛される公園を目指したい。市民からも大いに応援をいただけるようにしたい」と話した。



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