2024年
4月15日(月)

全文を読む

つなぐビール 北山プロトタイプ ベアレン醸造所×岩大クラフトビール部 完全県産のストーリー 遠野、軽米産のホップで

2024-03-07

(右から)髙橋社長、嶌田社長、佐藤、山端共同代表が乾杯してつなぐビールの発売を祝った

 ベアレン醸造所(嶌田洋一社長)と岩手大学クラフトビール部(佐藤稜、山端脩暉共同代表)は6日、盛岡市北山の同社北山工場で、県産原料100%の瓶ビール「つなぐビール 北山プロトタイプ」の発売を発表した。嶌田社長、佐藤、山端両代表と、農地を提供した高橋農園(紫波町片寄)の髙橋淳社長が出席。同部が発足しちょうど3年の節目に、念願の商品発売を乾杯で祝った。

 新商品はベアレン醸造所と同部の共同プロジェクトにより実現した。同部は大学の知見を生かした仮想的な企業運営に取り組む「学内カンパニー制度」を利用して2021年3月に発足。輸入に頼らないビール麦の地産地消を目指し、遊休農地を活用した課題解決に取り組む。

 東北の冷涼な気候に合わせ改良された大麦「二条小麦」の栽培に着手し、今年6月に収穫した約300㌔を同社が引き受け製品化した。目指したのは「完全県産ビール」。遠野、軽米産のホップを使用し、柑橘系の爽やかな香りとライトな味わいが特徴。

 昨年はベアレン直営店のみの提供だったつなぐビールを、初めて330㍉㍑瓶で4千本販売する。価格は税込み469円。販売は同工場直売店、同社オンラインショップ、スーパー、酒販店など。

 嶌田社長は「軽い味わいながらホップの香りがいい。ようやく製品化できて感慨深い。(プロジェクトの)話をいただいたときから応援したいと思った。ただ飲むだけでなく、裏にあるストーリーや背景を知るとよりおいしく飲める。思いの詰まった商品」と太鼓判を押した。

 佐藤代表は「ビール原料は大部分が輸入に頼っている。供給ルートを作ることで安定化と経済の好循環につながる。畑を耕し種まきから取り組み、苦労もあったが完成までたどり着いた。これがゴールでありスタート」と相好を崩した。

 高橋農園での今年の大麦栽培は、3㌶で約10㌧の収穫を見込む。麦の乾燥調製施設も整備した。今回をあえてプロトタイプ(試作)と位置付け、新年度の大規模展開に期待を膨らませていた。



前の画面に戻る

過去のトピックス