2020年
2月23日(日)

おかげさまで創刊50周年

全文を読む

盛岡南公園野球場 多様な観戦シート提案 清水建設Gに優先交渉権

2019-12-04

仮称盛岡南公園野球場のイメージパース(清水建設グループ提供)

 盛岡市永井の盛岡南公園内に市と県が共同整備する仮称盛岡南公園野球場の優先交渉権者に、清水建設東北支店が代表企業の7社による清水建設グループが選定された。優先交渉権者が決定したことで、自治体同士による全国初のスポーツ施設共同整備が本格的に動き出す。市は同グループと12月中に基本協定を締結し、目的会社(SPC)と20年1月に事業仮契約を結ぶ。市議会3月定例会での契約議案の議決を経て、20年度から22年度までの3年間で設計・建設工事を行い、23年4月の供用開始を見込む。

 選定を巡っては、公募型プロポーザル方式で企画提案を募り、二つの事業グループから提案があった。提案価格の他、事業、施設、運営、維持管理の各計画を審査し、有識者で構成する盛岡南公園野球場(仮称)等整備等PFI事業審査委員会(小笠原義文委員長)が11月19日に最優秀提案を選定、市と県の決裁を経て優先交渉権者を決めた。

 市が17年度に実施した民間活力導入可能性調査で算出した施設整備費の概算約96億円(税込み)に対し、清水建設グループの提案価格は施設整備費約82億円(同)で、15年間の運営・維持管理費を含めた総額で約108億8400万円。

 同グループの提案する事業計画では、コンセプトを「盛岡南公園野球場をあこがれの岩手・盛岡ブランドへと成長させ、全国を代表する県市共同事業の成功モデルとなり、多くの人々が集まり地域が発展する好循環を生み出す計画」とする。

 施設計画では、野球場のフィールドサイズは両翼100㍍、中堅122㍍で、フィールド舗装は内外野とも人工芝。ブルペンを一・三塁側スタンド下屋内へ各3レーン設置。全面フルカラーLED方式の大型映像装置を兼ねたスコアボードを設置する。

 観客席は内野席1万2千席、外野席8千席、バックネット裏2050席分の上部には屋根を設置し、降雨時には屋根下とコンコースで約2万6千人が待避できる計画。東北地方最多の車いす用観客席100席も設置する。フィールドシート、ラッキーゾーンフィールドシート、テラスシートなど多様な種類の座席の設置も計画。バックネット裏にカーペット敷きのキッズルームや授乳室、おむつ替え室の設置も提案する。

 屋内練習場は50㍍×50㍍の野球場と同じ材質の人工芝フィールドで、野球・ソフトボールの内野守備、走塁練習、フットサル国際試合対応のコート2面分など多目的に使用可能。屋内練習場の1、2階部分には幅員の広いランニングコース兼見学ギャラリーを設置する。にぎわい創出のため、運動目的以外の来場者も利用できるカフェスペース、子ども用のネット遊具やボルダリングウオールを設置。大規模災害発生時の帰宅困難者の一時避難場所、支援物資などの集積場所としても機能する施設とする。

 野球場と屋内練習場をつなぐ通路へ郷土選手などを顕彰する展示コーナー、公園全体のにぎわい創出と利用活性化のためイベント広場、子どもがボール遊びできるキッズスタジアムや壁あて広場、球場や屋内練習場を周回する最大1周約1・5㌔のランニングロードなども整備予定。

 運営計画では、プロ野球一軍戦の誘致の他、地元テレビ局やスポーツマネジメント企業と連携した各種教室の実施など野球の試合以外にも年間を通じて催しが行われ、市民に期待感を抱かせる方針を掲げる。朝野球専用出入り口など朝野球の需要にも的確に対応し、車いすソフトボールやユニバーサル野球などバリアフリーイベントの開催なども提案する。



前の画面に戻る

過去のトピックス