2019年
10月17日(木)

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〈体感思観〉 編集局 馬場恵 球児の夏 OBOGも熱

2019-08-03

 今夏の高校野球県大会。最速163㌔の佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡の活躍にOBOGも熱くなった。何しろ大船渡市内には高校が2校だけ、気仙全域を含めても4校しかない。おそらく市民の半分以上が卒業生もしくは子や孫、親戚らが通学している(していた)関係者。地域の期待は半端ではない。自分も会員である1988年度同窓会(佐々木淳会長)では県大会前に応援の寄付金を募り、佐々木会長らが母校に届けた。

  88年度同窓会は、ちょうど今の中高生の親の年代。特にも郷里に残った同級生らは、震災復興の中心的な役割を担う。東日本大震災から8年半、親たちが苦労してきたことも、十分でない環境で子どもたちが努力する姿も間近に見てきた。

  さまざなスポーツや芸術活動に取り組む子どもがいる。野球に特化した寄付の呼び掛けには異論もあったと聞くが、プロでの活躍も期待できる逸材の登場を素直に喜び、後輩たちを応援したいという心からの活動だったろう。先頭に立った同級生たちの行動力に頭が下がる。

  大会が始まると同窓会のグループLINEは盛り上がった。球場に足を運んだ誰かが試合の模様を報告。それを見て県内外にいる同窓生が一喜一憂し応援メッセージを送る。1試合目の勝利から選手たちが歌う校歌がLINE上でも流れた。

  チームは決勝で敗れたものの、大きな夢を見せてくれた。忘れかけていた母校や古里を思い起こし、気持ちを一つにしたOBOGが少なくなかったのではないか。「これからも母校を後押しできれば」「このつながりは大切にしていきたい」とのLINEの書き込みにうなづく。

  佐々木投手をはじめ、選手たちの人生はこれからが本番。輝く未来を祈りたい。そして、OBOGの心にも火をともし、絆を深めるきっかけを作ってくれてありがとうと伝えたい。



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