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心から心に響かせて 公園で毎朝自主練 全国名流吟詠大会 盛岡市の千葉節子さん初優勝

2019-12-23

 優勝を喜び、今後は「自分自身のCDを出せるようになることが目標」と話す千葉さん

 岩手吟詠会会員、白山吟詠会会長の千葉節子さん(65)=盛岡市大沢川原=が、1日に東京都の中野サンプラザホールで開かれた詩吟の全国大会「第55回全国名流吟詠大会 日本コロムビア全国吟詠コンクール決勝大会」(日本コロムビア全国吟詠コンクール・同全国名流吟詠大会実行委主催)に出場。7回目の挑戦で、3部(41~70歳の部門、55人出場)で初優勝を果たした。「平成から令和への変わり目の年に1位を取れたのは感動が大きい」と喜びをかみしめている。

 9月に行われた東北大会で優勝し、全国大会に駒を進めた。本番では東北地区代表のたすきとメダルを身に付け、中国明代の詩人・高啓の漢詩「胡隠君を尋ぬ」を吟詠。「本番の舞台では自分に勝たないと、余裕を持って歌うのは難しい。公園で練習してきたおかげか、今回は特に心に余裕が出た。今年はいけるという不思議な感覚だった」と振り返る。

 過去に5回入賞(3位まで)していたが優勝は初めて。表彰式で大きな優勝トロフィーを受け取り、「長年の修行の成果と感動して涙が出た」と話す。翌日には優勝者のみが参加するレコーディングも経験した。

 普段は盛岡市内で理容師として働く。「仕事だけでなく、誰かに喜んでもらえることを」と詩吟を始めて20年以上になる。現在は盛岡市内で月8回の教室を持ち、会員20人を教えている。2015年4月から盛岡城跡公園で毎日早朝に自主練習を続けており、ラジオ体操に集まる人々は応援隊を結成。今回の優勝もみんなで喜んでくれたという。「ある人には盛岡の風物詩だと言われた。近くを通って出勤する人など、多くの人が聞いてくれている」と感謝する。

 人を喜ばせる思いが出発点。理容師として病院に出張した際は、ホスピスの患者を前に吟詠を披露することもある。「患者さんがつらくなければと確認して、宮沢賢治さんの『雨ニモ負ケズ』などを歌う。最初は迷うこともあったが、喜んでくれたり、涙して聞いてくれる人もいる」と意義を受け止める。

 会員とともに老人ホームなどの慰問も行う。「会員にも、人に聞いてもらう喜びを感じてほしい。それがまた稽古に向かう励みになる」と語った。



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