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岩手大チーム「sakiori」が快挙 安代裂き織りの魅力を発信 東北地域ブランド総選挙 ダブル受賞に手応え

2020-01-10

 受賞を喜ぶ「ほたるかご」の杉澤町子さんと畠山好子さん、岩手大のプワナート・ブワートンシーさん、木田もゆるさん、王佩桓さん(左から)=木田さん提供

 昨年12月20日に仙台市で開かれた「東北地域ブランド総選挙」(特許庁、東北経済産業局主催)決勝戦で、岩手大のチーム「sakiori(さきおり)」が優秀発信賞とインスタ賞を受賞した。学生が地元の地域団体商標権者などを取材し、地域商品やサービスの魅力を写真共有アプリのインスタグラム上で発信、新商品や新ビジネスのアイデア、PR方策を競い合う大会。安代裂き織りのサークル「ほたるかご」(八幡平市)を取材、発信した取り組みが評価された。

 チームのメンバーは同大インダストリアルデザイン研究室(田中隆充教授)所属の学生たち。大学院総合科学研究科2年のプワナート・ブワートンシーさん(29)=タイ出身=、同研究科1年の王佩桓(オウハイカン)さん(24)=中国出身=、人文社会科学部3年の木田もゆるさん(21)=盛岡市出身=の3人。本県発祥の裂き織りに出合い、木田さんは「サークルの皆さんが楽しんで織っている点、古い布が生まれ変わって新たな商品として使われるリサイクルの点にとても魅力を感じた」と話す。


インスタグラムで発信した写真の一例(木田さん提供)

 8月に参加学生や団体が仙台市に集まる交流会が開かれ、夏休み期間から取材を開始。インスタグラムの発信では写真の得意なメンバーが本領を発揮、写真で視覚的に裂き織りの魅力を発信した。多国籍チームの持ち味も生かして日本語、英語、中国語、タイ語で紹介文を添えた。若者向けのおしゃれなデザインも考え、カメラストラップやトートバッグなど部分的に裂き織りを用いたデザインを提案。インスタグラム投稿は同大会の公式ウェブサイトからも見ることができる。

 八幡平市の旧安代町に足を運び、サークルメンバーの人柄にも触れながらの取材。「グループ内での国の壁、団体さんとの世代の壁を超えて活動した成果が、目に見える形で表れて本当にうれしかった」と木田さん。「生産者と消費者の両者の視点に立ち、双方の意思や要望をすり寄せていく大切さを体感し、社会に出てからも役に立つ視点を身に付けられた」と振り返った。

 同大会には東北地方の8大学の18チームが出場、10チームが決勝戦に進出しプレゼンテーションを行った。同大からはsakioriをはじめ3チームが予選に出場した。同研究室の田中教授は「賞を取れた学生は、学外からの評価なので自信を持ってほしい。他のチームも、現地に行って地域のことを考えることは貴重。学生が主体性を持って発信するという良い機会になったと思う」と語った。

 今月24~25日にエスパル仙台(仙台市青葉区)で開かれる東北地域ブランドフェアでは、安代裂き織りをはじめ同コンテスト参加団体の産品が販売される。2月15~16日には仙台駅東西自由通路で、決勝進出団体の産品を集めた展示や試食会なども予定されている。



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