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リアルに体験24職種 アウトオブキッザニア 12日までビッグルーフ 働く喜びと地元愛

2020-01-12

IGR職員に教わり、線路の敷設作業に取り組む子どもたち

 子どもの職業体験イベント「アウトオブキッザニアin 滝沢」(同実行委主催)が11、12日、滝沢市下鵜飼のビッグルーフ滝沢で開かれている。南部鉄器職人、リンゴ農家、鉄道員、アナウンサー、陶芸家、保育士など24職種の体験プログラムの他、XR(仮想空間技術)体験も用意。子どもたちは新入社員と同じように仕事の指導を受け、報酬を得るというリアルに近い仕事体験から、働くことの意義や社会の仕組みを学んでいる。2日間で、小中学生のべ約1200人が参加する予定。

 アウトオブキッザニアとは、子どもがさまざまな職業を疑似体験できるテーマパーク「キッザニア東京」(東京都江東区)の施設外の職業体験イベント。全国各地で開催されており、今回は同施設運営者の監修の下、市を主体とする実行委で開催した。自治体主催で複数の企業が参加するのは、東北では初めて。

 参加企業・団体は、滝沢市内を中心に集め、消防署、木工所、鉄道、バス、放送局、新聞社、花店、建設会社、水道工事会社、通信会社、劇団などさまざま。1プログラム1時間。新入社員のように子どもたちを指導する他、実際に業務で使う設備や道具などを使ったり、報酬として施設内通貨「ビッグ」を渡すことでリアルな職業体験にしている。

 IGRいわて銀河鉄道(盛岡市青山)のブースでは線路の敷設作業から、駅員、運転手の仕事まで体験。安全優先や無事故の徹底など、鉄道職員の基本姿勢も学んでいた。

 同市穴口の小野寺健瑠君(8)=滝沢小2年=は「将来は新幹線の運転手になりたい。本物の鉄道マンになった気分」と声を弾ませて敬礼のポーズをした。母親の令子さん(51)は「乗り物が好きで鉄道の仕事を知りたいとずっと言っていた。世の中には多くの仕事があることを知り将来の選択肢を広げてほしい」と次回の開催にも期待していた。


製作した型にスズが流し込まれる様子をじっと見詰める子ども

 同市大釜に南部鉄器製造工房がある田山スタジオ(盛岡市)は、鋳物作りを実施。木枠に砂を敷き詰めて型作り、溶かした金属のスズを流し込んでオリジナルメダルを製作した。

 滝沢市室小路の田子永璃菜さん(7)は、器用に手を動かして犬の絵柄のメダルを完成。「かわいくできた」と感動していた。母親の夏希さん(35)は「こんなに複数のリアルな現場作業を体験できるイベントは初めて」と感心していた。

 市市民環境部地域づくり推進課の黒澤高さん(41)は「職業観や生きる力を育む他に、地域内にある仕事を体験することで地域に関心と愛着を持ってほしい。思い入れを抱いて地域を支えていこうとする志が芽生えてくれたら」と期待し「未就学児のプログラムの要望もあったので、より大勢の子どもが体験できるよう年齢幅を広げてまた開催したい」と話していた。

 午前9時半から午後5時まで。当日申し込みは1プログラム税込み1100円。



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