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伝統ゆかしく地域に守る 盛岡市の太田民俗資料館 住民ら小正月のつどい

2020-01-14

みずき団子を楽しそうにつるす参加者

 盛岡市中太田の太田民俗資料館で13日、正月行事のつどい(太田地区自治会協議会主催)が開かれた。上鹿妻や猪去地区を中心に太田地域の幼児や児童、地域住民ら約100人が参加。築150年の風情ある曲り家で餅つきやみずき団子作りを楽しみ、太田地区活動センターで「上鹿妻田植踊り」を鑑賞して地域に古くから伝わる小正月行事を学び、交流を深めた。

 餅は日が経つと割れてしまうため、みずき団子は粘土で製作。子どもたちの小さな手で丸められた色とりどりの団子が木の枝に次々と付けられ、鮮やかに彩られていった。

 同市中太田の岩泉千晃ちゃん(5)は「きれいに付けられた。お餅の中ではきな粉餅が一番好き」と満面の笑み。母親の千春さん(36)は「曲り家の落ち着いた風情と行事自体がマッチしていて、昔ながらの行事を楽しめた」と話し、父親で太田東小PTA会長の誠司さん(46)は「同じ地区内でも餅つきの方法が異なっていることに驚いた。3世代が交流する場面もあって地域に必要な行事と感じた」と話していた。


何色ものみずき団子を作る子どもたち


 つどいは太田地区に伝わる小正月行事を子どもたちに体験してほしいと、1985年の曲り家移設を機にスタート。協議会の自治会を6グループに分けて持ち回りで主管となり、今年は上鹿妻自治会が担当した。

 滝澤長一郎同自治会長(72)は「わたしが子どものころは各家で行われていた行事だが、核家族が増え、子どもが減るに従いだんだんと姿を消していった。伝統として地域に残していければ」と話していた。

 製作後は全員で神棚に向かい、手を合わせて五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災、家内安全などを祈った。伝統的な小正月行事で、藁(わら)を稲の穂に見立てて雪の上に植える「庭田植え」は、雪が少ないため今回見送られた。



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