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南部鉄器の鉄板網を導入 盛岡市の盛楼閣 及源鋳造と連携 蓄熱性で肉ふっくら

2020-01-28

盛楼閣で導入された南部鉄器の鉄板網

 盛岡市盛岡駅前通の焼き肉店、盛楼閣は27日、本県の伝統工芸品である南部鉄器製鉄板網の使用を始めた。南部鉄器製の鉄板網の導入は、県内では初めてという。盛岡の玄関口にある名店が、伝統の力を加え、さらなるおもてなしを提供する。

 「おいしさだけでなく、最上級のおもてなしを提供したい」との思いから、南部鉄器の鉄板網の導入に向けた取り組みが2019年夏ころに始まった。南部鉄器の老舗、及源鋳造(及川久仁子社長)=奥州市水沢=と連携し、300枚の鉄板を用意。店内全席で使用される。

 南部鉄器は通常の鉄板より厚みがあって蓄熱性が高く、温度にムラができにくい特性を持つ。南部鉄器の鉄板網はその高い蓄熱性から、冷たい肉類を乗せても鉄板の温度が下がらず、肉がふっくらと焼ける。また、南部鉄器特有の表面の細かな凹凸に油や過熱された空気が入り込むことで、食材の焦げ付きを防ぐ働きもある。


鉄板網表面に刻印された「南部鉄器」の文字


 南部鉄器製の鉄板網の大きさは縦173㍉、横298㍉、厚さ8㍉で、重量は1600㌘。従来の鉄板網と比較し厚さが約1㍉、重さが約100㌘増した。鉄板を温めやすくするために、南部鉄器製の鉄板網の裏面に溝を掘って表面積を増やすなど細かな工夫も施されている。表面には、職人の手作業による「南部鉄器」「盛楼閣」の刻印が施され、味だけでなく目でも食事を楽しめる。

 同店を経営する嚴商事(嚴彬哲社長)の齊藤未来部長(37)は「2019年は約23万人のお客さまに来ていただいた。国内外から来るお客さまに、岩手の良さをもっと知ってほしい。お客さまの満足度を高めるアイテムの一つになってほしい」と語った。盛楼閣の住所は、盛岡市盛岡駅前通15の5。営業時間は午前11時から翌午前2時まで。電話654―8752。



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