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新型コロナウイルス 消費者にも影響じわり ドラッグストアなど マスク、手指消毒薬が品薄 WHO公衆衛生の緊急事態宣言

2020-02-01

子ども用以外のマスクは欠品状態の薬王堂店舗(1月31日、盛岡市内)

 中国で発生した新型コロナウイルスの感染が拡大する中、県内のドラッグストアなどではマスクや手指消毒液の売れ行きが急激に伸びている。県が医療機関の連絡会議を開いた1月29日から一気に需要が伸び、品薄状態の店舗も。中国国内での品薄感からか、中国人観光客らの購入も見られる。30日には世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」を宣言。海外向け荷物の発送にも遅れが生じ始めるなど、各方面に影響が広がっている。

 東北にドラッグストア296店を展開する薬王堂(矢巾町)では、1月20~30日はマスクの売れ行きが前年比4倍で推移し、30日には前年の18倍になった。抗菌加工などの高性能品からでなく、プライベートブランド(PB)の割安な箱売り(50枚入り)が優先して売れ、倉庫の在庫が底をつき始めている。31日には子ども用しかない店舗が多かった。

 同日に市内店舗にマスクの購入に訪れた同市永井の女性(60代)は「家族と協力して数店舗回ったがどこも品切れ。感染が怖いので外出を控えなければ」と困惑していた。

 アルコール入りの消毒液売り上げ(27~30日)も、前年比7倍の状態。マスクも消毒液も地元住民の購入が大半だが、観光地が近い店では中国人の購入も見られる。これほどマスクが売れるのは2012年のMERS(マーズ)の流行以来という。

 さらに同社PBのマスクは中国で生産しているが、感染拡大から中国の旧正月(春節)が延期され、工場の生産がストップしている。2月上旬には5万箱入荷される予定だが、その後は中国の需要を優先させるため、次回(2月下旬~3月上旬)の入荷数は決まっていない。

 小笠原康浩常務(55)は「マスクメーカーから発注規制が入った24日から1人二つまでと購入制限を設け、買い占めがないようにした。早めに購入を」と呼び掛けている。

 コロナウイルスの感染拡大の影響で中国や香港、マカオへのマスクなどの発送が急増し、日本郵便は30日、海外向けの配達が遅れていると発表した。

 滝沢市の会社経営者の男性(30代)は中国蘇州に住む友人からの要請で、ドラッグストアの購入規制がかかる前にマスク1千個を購入。25日に国際スピード郵便(EMS)で発送したが「31日になっても荷物が国内から出ていない」と話していた。



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