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盛岡杖道会 県内初の女性六段 山本さんと石田さん 最高齢昇段記録も更新

2020-02-14

杖道六段の免状を手にする石田さんと山本さん(左から)

 盛岡杖道会所属の山本しづ江さん(89)=盛岡市西青山=と、石田櫻子さん(78)=同市東桜山=が、山梨県で開催された杖道(じょうどう)六段審査会にそろって合格した。県内で女性が杖道六段を獲得するのは初めて。山本さんは六段昇段時の全国最高齢記録を更新した。

 杖道は、杖を武器に、刀の攻撃に対し相手を傷つけずに制圧する武道。攻撃する「打(太刀)」と、攻撃を抑える「仕(杖)」に分かれて、形(かた)の正確さと美しさなどを追求する。

 山本さんが杖道を始めたのは、胃がんで胃を切除するなどの大病をした20年ほど前。医師から「体力をつけるために運動をした方がいい」というアドバイスを受け、以前から興味があった杖道への挑戦を決断。「体育の日にあった無料体験会に行って『70歳でも始めていいですか』と声を掛けた」と思い返す。日本舞踊や着付け、書道で養った精神力をもとに、めきめきと実力をつけた。

 一方の石田さんは、もともと茶道の経験を持つ。ある日「動きのある活動がしたい」と考え入門。夫の洵さん(81)=盛岡杖道会会長=とともに、日々腕を磨いてきた。先に六段に合格した洵さんに続き、夫婦で高段位者となった。

 審査会は1月24日、山梨県甲府市で開かれた。六段の審査では、杖道の形のうち、当日指定された6種類を行い、その精度や気勢、姿勢などを総合的に判定する。六段の合格率は、例年3割程度。そもそも六段の審査会に出場するには、入門から最低でも16年を要するという難関だ。

 山本さんは「技がどうこうではなく、品よく、美しい演武を目指した」、石田さんは「右肩の調子が悪い中、山本さんと組めたことで普段通りの力が出せた」と審査会を振り返った。結果は2人そろって合格。山本さんは2度目、石田さんは4度目の挑戦だった。

 2人の今後の目標は七段昇段。制度上、七段の審査会に出場できるようになるには六段取得から6年を要する。6年後に95歳になる山本さんは「6年間で今以上に品格を高めたい」と意気込む。84歳になる石田さんも「体調に気を付け、力強い演武をしたい」と抱負を述べた。

 県内で唯一七段を持ち、2人を指導する盛岡杖道会の佐藤昭雄師範(71)は「2人ともまじめで、各地の講習会に参加するなど、杖道に取り組む姿勢が素晴らしい。今後は発表の機会も増えると思う。ぜひ後進の指導、杖道の発展にも期待したい。杖道は筋力の要らない武道で、女性に向いている。2人の活躍で、女性の杖道人口が増えてくれたら」と期待した。



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