2020年
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盛岡市玉山地区 運動の機会を提供へ 世代ごとにニーズ把握 総合型地域スポーツクラブ 来春立ち上げに向け準備

2020-02-17

立ち上げ支援イベントで体操の指導を受ける参加者

 多世代が身近な地域でスポーツに親しむ環境をつくるため、地域住民が主体的に運営する総合型地域スポーツクラブ。盛岡広域では、7市町に13団体が設立されている。盛岡市の玉山地区でも、たまやまスポーツクラブ設立準備委員会(工藤昭敏代表)が、地区初となるクラブの2021年4月の立ち上げに向けて準備を進める。子どもたちの運動のきっかけづくり、働き世代の運動習慣やリラックスの場、高齢者世代の外出や交流の創出機会など、クラブに期待される役割は大きい。

 06年1月に盛岡市と合併した玉山地区。工藤代表(43)は「人口減少、担い手不足などが地域課題としてある中、何か合併後の盛り上がりに欠け、寂しい気持ちがあった。玉山地区をいい場所にして、子どもたちに預けることが大人の役割」と感じた。自身が仕事とする健康体操の指導やボランティアで行う小学生へのスポーツ教室を何とか地域づくりに生かせないかと考え、総合型地域スポーツクラブの立ち上げを決めた。

 地区では世代ごとに、スポーツや運動へのニーズが異なる。子ども世代では、スポ少などで競技スポーツを頑張る子だけでなく、大会に出なくてもさまざまなスポーツを体験してみたい子もいる。働き世代には、体を動かす機会の創出が必要で、仕事のストレスなどを癒やすストレッチやヨガなどの需要も高い。高齢者世代は、家に閉じこもりがちの人が外出したり、健康を維持するために脳と筋肉を鍛える体操をしたりする機会が必要。

 工藤代表は「健康体操を指導する仕事をしたり、子どもたちにもボランティアでスポーツを教えている。教える中で興味を覚えスポ少に入る子も実際にいる。クラブを立ち上げ、そういう活動がいろいろなところで始まれば、地域に健康づくりや体を動かすことの楽しみが増えると思った。将来的には、何かニュースポーツなどで、園児も働き世代も高齢者も同じフィールドで争うことができたら面白い」と展望する。

 20年度はクラブ立ち上げの準備期間として、イベントや教室などを通して活動の仕方や活動場所、地区でのニーズなどを把握し、21年4月にクラブ立ち上げを予定。


子どもたちもさまざまなスポーツに挑戦


 9日には、クラブ立ち上げ支援イベント「楽スポフェスタinたまやま2020」(盛岡広域振興局、盛岡市総合型地域スポーツクラブ連絡協議会主催)が、好摩体育館などで開かれた。イベントには、玉山地域を中心に子どもから高齢者まで約90人が参加。親子世代、働き世代、シニア世代と3世代に分かれて、運動に親しんだ。

 親子世代は楽しく運動能力の向上を図るコーディネーション運動、かけっこやサッカー教室、働き世代はペットボトルを使ったダンベル体操やヨガ、シニア世代は脳と筋力を鍛えるレインボー健康体操や卓球台を使ったゲーム「卓球バレー」などで体を動かした。

 同振興局経営企画部企画推進課の平野達士主査は「少子高齢化の中、介護予防が必要とされている方は行政で措置されるが、介護までは必要がないが家に閉じこもっている方は元気なまま生活をしていただくことが大切。高齢者に元気になってもらうためにも総合型地域スポーツクラブの活動は非常に重要。スポーツにこだわらず、地域住民が体を動かす機会としてスポーツクラブが育っていってほしい」と期待する。

 盛岡市総合型地域スポーツクラブ連絡協議会の板垣敬重事務局長は「スポーツを通した地域の活性化がポイント。総合型の理念からいうと多世代が交流することで、地域コミュニティーがしっかりと形成されることが期待できる。総合型地域スポーツクラブは21年度から国の登録制度になり、今はその端境期。登録をすることで、地域にどういったクラブがあるかが明確になり、行政の業務委託などを受けられやすい。行政と一緒にスポーツを通して地域をもり立てていく役目を担う形になる」とクラブの役割を語った。



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