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時空超えた表現の出会い 3月7日までインプレクサス 作家14人の「セレクテッド・ワークス」

2020-02-29

岩渕俊彦さん作「跡―1~6」

 国内外の現代・コンテンポラリーアーティスト14人の作品を紹介する「Volume Two │Selected works」が3月7日まで、インプレクサス・アート・ギャラリー(盛岡市本町通1の8の22 トーカンマンション上の橋103)で開かれている。「岩手・東北と世界をアートでつなぐ」をコンセプトにした同ギャラリー。今回は本県在住7人、関東在住5人、ニューヨーク在住2人の表現の響き合いを楽しめる。

 本県在住作家は岩渕俊彦さん、大宮政郎さん、浅倉伸さん、たんのそのこさん、百瀬寿さん、本田綾子さん、村上紘一さん。大宮さんは、近づいて見れば絵、離れて見れば書のような奥深い楽しみができる新作「理」などを展示。浅倉さんは、生命の意義を問うて制作し続ける「滅びない」の作品を展示し、生命の永続的な脈動を感じさせる。

 たんのさんは、陶土を使った表現で「揺らぎながら消えながらそこに在り続けるという風景」を表現する。本田さんは、金のアクリル絵の具とインクで描いた「The Icon」。東欧のキリスト教のイコン画から触発され、「総合的には自分自信の中の神性と、人間としての自分を併せ持った自画像」と位置付ける。

 岩渕さんは、抽象的表現の中に動きや勢いを感じさせる銅版画「跡│1~6」を展示。「銅版画の中でも偶然性を取り入れられる技法を使って、筆で描いたようなしぶきの感じを出している」と岩渕さん。小さな六つの作品を一つの額にまとめ、「一つ一つの独立した作品だが、まとまりとして自分なりにストーリーを見てもらってもいい」と話す。

 関東在住作家としては、大河原愛さん、石川美奈子さん(盛岡市出身)、北川健次さん、榎村綾子さん、村上隆さんの作品を紹介。北川さんは欧州の古い写真や部品を組み合わせた作品を制作している。銅版画「胚珠譚」にも独特の空気が漂う。

 ニューヨーク在住作家としては、以前同ギャラリーで開かれた三人展でも紹介されたウィリアム・ノートンさんとマキカオルさんの作品が見られる。幼少期に日本で暮らした経験のあるノートンさんは、プレキシガラス(樹脂が用いられたガラス)などを用いて日本神話の要素も漂う洗練された表現を見せる。

 ギャラリーオーナーの下舘和也さんは「県内、日本、世界のアーティストにはそれぞれ個性がある。時間や空間を超えて同じ場所に展示されることで、共鳴するものを感じられるのでは」と話している。

 午前11時半から午後6時半まで。月、火、水曜は休廊。入場無料。



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