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おでかけパスを回数負担に 高齢者バス乗り放題見直し 盛岡市

2020-03-06

 盛岡市は、高齢者が割安にバスを利用できる、まちなか・おでかけパス事業について、2020年5月中旬の前期販売分から、現在の6カ月間乗り放題で利用者実質負担5500円を利用回数に応じて負担してもらう制度に見直す。17年度以降、販売枚数が1万枚を超過。パスの価格をはるかに上回る利用があり、事業者の負担が大きくなっていた。新制度も通常料金に比べ割安となっているが、乗車回数によっては、これまでより負担が大幅に増える利用者もいる。市の事業者に対する補助金はパス1枚当たり5千円で変わらない。5日の市議会全員協議会で市建設部が説明した。

 同パスは、市内に住んでいる70歳以上を対象に販売。▽自宅近くのバス停から中心市街地エリア、盛岡市立病院エリア▽中心市街地エリア内の乗り降り―が乗車回数の制限なく可能となっている。

 17年度の利用者アンケートでは、6カ月の平均利用額が約5万円に対し、利用者負担5500円と市の事業者への補助5千円を除く、事業者負担は約8割の3万9千円ほどとなっていることが分かった。事業者から市へ受益者負担の見直しの相談があった。利用回数が多く、中心部から距離があるほど割安となり公平性の面も課題となっていた。

 これまで市では、利用実態に即して18年度に、それまでの上限だったパス1万枚を超えた分も事業者に補助金を出すよう見直した他、19年度には運転士の負担解消や定時性の確保のため日中(午前9時から午後5時)に利用するよう協力を呼び掛けてきた。これ以上、事業者負担が増えると事業存続が困難となるため、見直しを決断した。

 新制度では、中心部から概ね10㌔以内の地域の人が1千円、概ね10㌔を超える地域(玉山の一部や簗川など)の人が2千円と6カ月のパス料金自体は値下げする。その代わり、これまで定額で乗り放題だったものを、利用時に1回当たり乗車料金100円を払う形とする。

 パス1千円の場合、1カ月平均利用5日(1日2回乗車)で試算すると7千円、平均利用12日(同)では1万5400円、平均利用22日(同)では2万7400円。パス2千円の場合は、それぞれ1千円増となる。1カ月の平均利用が極端に少ない場合を除き、いずれもこれまでと比べ、利用者負担は増える。それでも通常料金と比べると、中心部で7、8割、松園などで3割弱、玉山で2割程度に利用者負担は抑えられる。

 市はポスターやチラシを作成して、4月から公共施設などに設置する他、バスにも掲示。広報やホームページなどでも利用者に周知を図っていく。パス購入特典として、20年度前期の購入者を対象に1人当たり、MORIO―Jポイント500ポイントを付与する事業にも取り組む。ポイント付与事業の予算は591万円。



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