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修学旅行も延期相次ぐ 新型コロナ日程に影響 盛岡広域の小中学校 苦境の取扱業者 県教委に要請

2020-03-14

佐藤県教育長ら(左側)に説明する髙橋会長(右)

 盛岡教育事務所管内8市町で4、5月に修学旅行を予定していた公立中学校のうち、36校が実施を延期することが13日、関係者への取材で分かった。新型コロナウイルス感染症の拡大により生徒の安全確保が困難であることや、関東圏のテーマパークの休業措置、イベントの取りやめなどが背景。多くが9月以降、秋期の実施に向け調整している。旅行を取り扱う業者にも大きな影響が出ており、県旅行業協会は同日、県教委に窮状を訴えた。

 13日時点で延期を決めた公立中は、盛岡市立19校、滝沢市立4校、紫波町立2校、矢巾町立2校、雫石町立1校、八幡平市立4校、岩手町立1校、葛巻町立3校。目的地は多くが東京や千葉で、感染症の終息がみえない中、延期を決定した。

 修学旅行を予定していた公立小学校でも延期の動きが出ている。同日時点で、盛岡市立4校、岩手町立2校、葛巻町立4校が夏以降に延期する方向で調整している。一方、紫波町、矢巾町、滝沢市の公立小などは、現時点で延期の動きはないという。

こうした状況を受け、県旅行業協会(髙橋幸司会長、加盟54社)は13日、県教委の佐藤博教育長へ要望書を提出した。内容は▽教育機関などの公的機関による過度な旅行実施の延期および抑制への対応▽延期に伴う新たな日程の分散化への対応―の2項目。春休み以降の行事の抑制について慎重な対応を求めている。延期の希望日程が集中し、交通機関や宿泊先の手配なども難しくなっているといい、延期する場合も実施日の分散など配慮を望んだ。

 同協会の川村盛洋事務局長は「学校行事は右ならいになるやもしれない。できるだけ重複を控えるよう日程の調整をお願いしたい。キャンセルせずに対応できる他の学校行事についても、安全で確実な手配ができるような期日設定をしていただきたい」と求めた。

 髙橋会長は「2月の末から5月まで(ツアーなど)ほぼ全てがキャンセルとなり苦慮している。旅行業界は自然災害が天敵。昨年度、一昨年度も災害で打撃を受け、体力が持たない」と苦しい状況を説明した。

 佐藤教育長は「県教委、市町村教委で要望を共有する。児童生徒にとって修学旅行は思い出に残るかけがえのない行事の一つ。円滑にできるよう、市町村教委とともに助言、指導していきたい」と述べた。

 同協会によると、2月20日ころから旅行者からのキャンセルや修学旅行延期が相次ぎ、6月がピークの小学校の修学旅行も延期の連絡が入り始めているという。新型コロナ感染症の先行きが見通せないため、花見などのツアー募集も見合わせている。現在、多くの加盟店が社員を自宅待機させるなど、休業状態となっている。



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