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9人で72年の伝統に幕 盛岡市立繋中 校旗降ろし惜別の閉校

2020-03-21

小山田校長(右)から校旗を受け取る谷藤市長

 今年度で閉校となる盛岡市繋の繋中(小山田吉光校長、生徒9人)で20日、閉校式があった。約180人が参加し、校歌の斉唱や校旗降納が執り行われた。72年間、地域を見守った学びやに、参加者らは惜しみつつも別れを告げた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、同日午後に実施予定だった「思い出を語る会」は中止となったが、閉校式は予定通り実施された。式では小山田校長が校旗を降納し、谷藤裕明市長に手渡した。生徒や来賓、同窓生、新旧職員、地域住民が声を合わせ、思い出の詰まった校歌を斉唱した。

 生徒代表の髙橋愛茉さん(15)は「1年前に閉校が決まり、行事が終わるたび、とても寂しい気持ちになった。皆さまから3年間で頂いた恩に対し、熱い思いを地域に広げ、未来へつなげることで報いると誓う。4月から学びやに生徒の声は響かないが、校歌に込められた思い、学んだ日々、部活動で流した汗、校舎に響く合唱、登下校で感じた風の匂い、学びやが地域に築いてきた絆。そんな歴史は永遠で、これからも私たちを励ましてくれる。繋中での学びを糧に、大宮中や高校でも充実した生活を送りたい」と語った。

 盛岡市教委の千葉仁一教育長は式辞で「繋中への哀惜は尽きないが、72年の歳月で育まれた教育理念や子どもへの願いは新しい学びの場に受け継がれると確信している」と期待した。

 谷藤市長は「これまで多くの生徒が四季折々に変化する豊かな自然の中、地域の方たちの温かい人情に包まれながら学んできた。閉校にあたり惜別の念は禁じ得ないが、皆さまが育んだ伝統と教育理念は、多くの皆さまに脈々と受け継がれていくものと思う」とあいさつした。

 小山田校長は、つなぎ子どもさんさなどの継承活動に触れ、「地域や保護者の協力を得て活動してきた。これからは繋小を母体とし、小中の卒業生が参加して継承ができれば。繋中で学んだことや数々の思い出は、生徒や全ての同窓生の心の中に刻まれている事だろう」と述べた。


学びやに感謝と別れの思いを込め合唱する繋中の生徒ら

 愛茉さんの父の髙橋傑さん(42)は式後、「娘が卒業を迎えられ感謝している。私の兄弟も父も卒業生。学校を残したかった思いもある。さんさは親子でも参加していて、地域が一つになれるものなので続けていきたい。学校のおかげで今のわれわれがあり、地域に育ててもらった思いがある。恩返しをしていきたい」と話した。

 繋中は1947年に御所村立御所中として創立。合併により、55年に盛岡市立繋中に改称。85年からはつなぎさんさ太鼓の継承活動を開始した。幼稚園と小学校が隣接し、地域密着の一貫した教育を続けてきた。これまで、1257人の生徒を送り出した。



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