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東京五輪 史上初の延期 盛岡地域の市町 ホストタウンなど計画再考

2020-03-26

 盛岡市役所前に提示する予定だった聖火リレーのカウントダウンボード

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け24日夜、安倍首相と国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が夏の東京五輪・パラリンピックを1年程度延期する方針で合意した。近代五輪の中止は春夏あわせて5度あるが、延期は史上初めて。異例の決定から一夜明けた25日、盛岡地域でも関係者が対応に追われた。

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委のホームページなどによると、24日夜に安倍首相と森喜朗東京2020組織委員会会長、バッハIOC会長が電話で会談。この中で、大会は中止せず、遅くとも2021年夏までの実施に向け、具体的に検討することを確認した。

 発表を受け、盛岡市は予定していた聖火リレーのカウントダウンボード掲示を取りやめた。カウントダウンボードは縦横約1・5㍍。聖火リレーの出発に合わせ、26日に市役所本庁舎前に設置する予定だった。

 同市はカナダとマリ共和国のホストタウン。カナダの水球と7人制ラグビー、マリの柔道が事前キャンプを行うことが決まっていた。市民部スポーツ推進課スポーツツーリズム推進室の坂本淳室長は「カナダのオリンピック委から、7月に開催するのであれば選手を派遣しないという連絡を受けていた。1年延期となったことで、来てくれると信じている」とコメント。今後の取り組みについて「機運の盛り上げに、新たな工夫が必要になる」と意気込んだ。

 同じくカナダのホストタウンで、同国男子バレーの事前キャンプ地である紫波町も情報収集を進める。併せて事前キャンプの日程見直しや、交流イベントの再検討に着手する。町教委生涯学習課学習推進室の沼田信一室長は「延期はやむを得ない。無理に開催しても盛り上がりに欠ける。町として取り組めるものに着手し、オリンピック、パラリンピックの成功に貢献したい」と話した。

 ルワンダのホストタウンで陸上、自転車、ビーチバレーボールの事前キャンプ地でもある八幡平市も、情報収集を進め今後の展開を検討する。ドイツの「復興ありがとうホストタウン」の雫石町、オーストリアの「復興ありがとうホストタウン」の矢巾町も、各種交流行事の内容、時期などを検討していく。


 聖火リレーの中止を知らせるメールを確認する鳴尾さん


 雫石町の猿子恵久町長は25日の会見で「聖火リレーの県内スタート地で非常に期待感を持っていた。(五輪が)中止にならなくて良かったが、コロナウイルスの感染は広がっていて1年延期でも不安はある。今後を見据えながら再度やっていくしかない」と述べた。

 五輪の延期に合わせ、26日に福島県を出発する予定だった聖火リレーも中止となった。地元岩泉町で聖火ランナーを務める予定だった、元Jリーガーでサッカー指導者の鳴尾直軌さん(45)には25日午後、実行委からメールでリレーの中止が伝えられた。

 鳴尾さんは「五輪はみんなに喜びと感動を与える存在でなければならない。選手や運営側が不安を持っている中で、延期判断は仕方ない」と語る。

 「新型コロナウイルスの問題で、図らずも世界の人の意識が同じ方向に向かった。その思いを五輪につなげてほしい。みんなの思いが一つになった大会の聖火ランナーとして、しっかり走りたい」と決意を示した。



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