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特産行者ニンニクに活路 盛岡市薮川 盟友会が生鮮予約販売 旬は4月後半から2週間

2020-04-20

旬を迎える行者ニンニクの生鮮販売をする薮川行者にんにく盟友会の菅原一恵店長、立花稔さん、袴田優樹さん(左から)

 薮川行者にんにく盟友会は、盛岡市薮川地区でまもなく旬を迎える行者ニンニクの生鮮販売に向けた予約を開始した。盟友会は、同地区の生産者と岩洞湖レストハウス、市地域おこし協力隊の袴田優樹さん(38)が昨年6月に立ち上げた任意団体。生鮮発売や外部向けの商品開発など、行者ニンニクの出荷数を増やす取り組みを通じて生産者の意欲や地域の活性化につなげる。行者ニンニクの旬は、4月後半から約2週間と短く、生鮮で食べられるのはこの時期だけ。甘さや風味が強い薮川の行者ニンニクの購入を呼び掛ける。

 同地区では、もともと行者ニンニクが自生していたが、約20年前に栽培が本格的に始まった。寒冷な気候やきれいな水、中山間地域という薮川の特徴が栽培に適し、自家消費のための栽培も含め約20軒の生産者がいる。種まきから収穫までは約8年掛かるが、天然に比べても遜色がないという。

 袴田さんが生産者から出荷について話を聞く中で、出荷量が少なく生産者1人当たりの収入も限られる課題が分かり、新たな販路開拓を模索していた。昨年は、盟友会として第1弾の商品「行者ニンニク入り味付けわらび」を発売し、完売した。今年は第2弾の商品「行者にんにく醤油(しょうゆ)味・うす塩味」(税込み540円)を4月12日から岩洞湖レストランハウスで発売中。加えて、期間限定で生鮮販売も行うことを決めた。

 生鮮の販売は、これまでは生産者による無人販売が中心だったが、来たお客さんが買えないケースも多かった。市街地から距離がある場所でもあり、買えずに手ぶらで帰る経験をすると次に足を運んでもらいづらくなる。品切れを解消するために、まとまった量が欲しい人には予約で販売することにした。生鮮で100㌔の販売を目指す。

 今年は生産者4人が盟友会に所属し、生鮮や加工用の行者ニンニクを供給する。生産者の一人、立花稔さん(84)は、自生していた行者ニンニクを持ち帰り約20年前から栽培を始め、現在は3反歩ほどで生産している。「行者ニンニクは寒いところで育つので、気候的に薮川は適している。焼き肉などに入れて食べるとおいしいと親戚などからも評判がいい。たくさんの人に買って食べてもらいたい」と話す。

 生鮮販売は、おひたしや天ぷらなどに適した小・中サイズが1㌔3千円、焼き肉やギョーザの種、しょうゆ漬けなどに適した大サイズが1㌔2500円。収穫時期は気候によって変動するが、4月後半から5月10日くらいを見込む。水洗いすると鮮度が落ちるため、販売は土付きの状態となる。お届けは、レストハウスでの引き渡しか発送で対応する。

 岩洞湖レストハウスの菅原一恵店長(44)は「生のものを調理して食べるのは、今の時期しか味わえない。いろいろな料理にアレンジして楽しんでもらいたい。せっかくたくさんの農家の方が育てているので、薮川がワカサギ釣りだけでなく行者ニンニクの里にもなれば。まだまだ薮川で行者ニンニクが採れることは知られていない。協力隊の袴田君の力を借りて販路を広げていければ、地元に活気を取り戻すきっかけにもなると思う」と話した。

 袴田さんは「薮川地区は高齢化が進み、行者ニンニクの畑を維持するのが難しくなっている。20年前に特産化を目指して地域の人が一生懸命やってきたものを形を整え、世に出し、薮川の産業にしたい。収入につながらず、高齢の生産者がいなくなり、行者ニンニクの価値に気付けない場合には畑がなくなることも危惧している。そうさせないためにも今、活動をしたい」と意気込む。

 予約販売は、岩洞湖レストハウスの菅原さん(電話019―681―5039)、盛岡市地域おこし協力隊のフェイスブックから袴田さん宛てのメッセンジャーでも受け付けている。



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