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盛岡さんさ初の中止 新型コロナ 安全確保を最優先 実行委 代替企画を検討

2020-04-22

 盛岡さんさ踊りの開催中止について会見する谷村邦久委員長、谷藤裕明会長(左から)

 東北を代表する夏祭りの一つ、盛岡さんさ踊りが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止されることが決まった。盛岡さんさ踊り実行委員会は21日、盛岡市内で役員会を開き、来場者や出演者などの安全確保の観点から判断した。現在の形で開催されるようになった1978年以来、中止は初めて。新型コロナで売り上げ減少が続く中、4日間で約150万人の人出が見込まれる大きな祭りの中止は、地域経済に甚大な影響を与えることが懸念される。実行委は映像放映などの代替企画も検討中。

 同日の役員会では、実行委員162人中121人から提出された書面表決を受けて開催の是非を協議した。書面表決では、「中止」114人、「開催」3人、規模を縮小しての開催に検討余地があるや役員会に一任など「その他」4人で、中止が9割以上を占めた。書面表決で示された意見を尊重し、中止を決定。26人中17人が出席した役員から異議は出なかった。

 中止を受けて、同実行委の谷藤裕明会長と谷村邦久委員長が会見。谷藤会長は「感染の収束が見通せない中、県内外から多くの来場者が訪れる会場で不特定の方々の感染拡大やクラスターの発生が懸念される。来場者や出演者、市民の皆さんの安全確保が最優先と判断し、今年の開催中止をやむなく決定した。多くの市民、観光客に愛されてきた盛岡さんさ踊りを未来につなげていくため、この事態を一刻も早く収束させるためにも全力で感染拡大防止対策に取り組んでいく」と苦渋の決断に至った経緯を語った。

 谷村委員長は「中止せざるを得ない状況となったことは大変残念。新型コロナウイルス感染症の拡大で、国内でもイベントの中止が次々に公表されている。国内外の観光客の減少では、盛岡でも経済に与える影響が日に日に大きくなっている。消費の落ち込みや資金繰りなど中小企業、小規模事業者にとっては事業存続に関わる重大な事態。感染症の終息を見通せないまま、安心安全な開催はできないとの判断を、理解いただき、祭りが開催できる日が再びやってくることを期待してほしい」と話した。

 今年の盛岡さんさ踊りは8月1日から4日までの4日間の開催予定だった。2019年は4日間で延べ253団体が参加し、過去最大の149万1千人が来場した。岩手経済研究所に依頼して調査した経済波及効果では、16年に126万2千人の来場者で16億2600万円と試算された。当時から20万人以上来場者が増えている現在は、さらに経済への影響は深刻となりそうだ。

 同実行委では代替となる企画も検討中。過去に収録した映像をライブラリー的に上映することなどを想定するが、媒体や実施時期などは未定。谷村委員長は「はっきりとした計画はまだ決まっていないが、三密を避けるような企画になる。ビジュアルでさんさ踊りの楽しさを皆さんに伝える何らかの方法を考えている。収束しないときほど、勇気を与えられる企画になれば」と話した。

 例年募集しているミスさんさは、今年は21日までが募集締め切りで、20日現在で既に18人から応募がきていた。ミスさんさ選考の有無は、役員会などで早急に判断し、応募者には第1次審査を予定していた25日までに祭りの開催中止とともに通知する。選考を行わない場合、さんさのPRなどは過去のミスさんさなどに協力を依頼し、実施する予定。祭りの中止は、ホームページなどの他、昨年の参加団体には手紙でも通知する。



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