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オンライン授業試験導入へ 盛岡中央高附中が県内初 コロナ長期休校に備え 学校側が柔軟な対応を

2020-04-26

タイル状に表示された生徒の顔を確認しながら出席を取る水野教諭

 盛岡市みたけの盛岡中央高附属中学校(坂本晋校長、生徒131人)は5月1日、新型コロナウイルス感染拡大による長期の休校措置に備え、県内で初めてオンライン授業の導入試験に乗り出す。複数人が参加できる無料のウェブ会議アプリなどを活用して、授業やホームルームをリアルタイムで開き、クラウドを使ったミニテストもする。最適な学習環境を整え、生徒の能動性を高める機会にもしたいと考えている。

 全校での導入試験に先立ち25日、1、2年の二つのクラス(各約20人)で、オンラインホームルームとミニテストをした。まず、ウェブ会議アプリ「ズーム(ZOOM)」で出席を取るなどのホームルームをし、画像や音声の状態を確認。参加者全員の音声をオンにするとハウリングするため、挙手やチャット機能で生徒の意思を随時確かめた。

 2年生は、家庭との情報交換などで使用しているクラウド学習支援アプリ「クラッシー(classi)」のテスト機能で数学のミニ試験をした。さらに教室の授業を配信できるよう、黒板に映したプロジェクターの文字の見やすさも確かめた。


プロジェクターの文字の見やすさを確認

 2年の久保優翔さん(13)は「会話はできないけど、チャットで意見や質問が伝わるので違和感がない。オンラインミーティングは初めてで新鮮だ」と感想を話していた。

 水野学教諭(40)は「画像と音声のずれがなく、プロジェクターの文字も見えるようだったので問題なく導入できそう。ただ接続の途切れから画像が消えても誰かが分かるよう、ユーザー名を本名にしてもらう必要がある」と導入に係る改善点を示した。

 同校は、休校の長期化を懸念しオンライン授業の導入を検討。アンケート調査からほぼ全家庭で通信端末を備えていると分かり、導入試験に至った。通信量の制限などで参加が難しい生徒は学校に登校してもらい、生徒1人に1台支給しているパソコンで授業を受けてもらうことを検討している。

 1日は全学年が30分のオンラインホームルームを体験し、2、3年はクラッシーでの数学ミニテスト、動画による英会話授業、ユーチューブライブ配信での英語授業を受ける。本格導入に至った場合は、必修以外は受ける授業を選べるようにし、生徒の主体性を育む場にする考え。

 下町壽男副校長(62)は「前例にない状況下で、教育現場の対応力や危機管理能力が問われている。オンライン授業など新しい取り組を試行錯誤し、適切な学習環境を整えたい」と述べ、「ネガティブなイメージもあるSNSやウェブ配信を教育コンテンツに活用すれば、それらの価値を見直す機会になる。また授業の様子を保護者と共有できるため、学校と家庭のつながりを育む場にもなる」と前向きに捉えている。

 県は県立学校を29日~5月6日まで一斉臨時休校にする方針を示している。同校も29日から5月6日まで原則休校となる。



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